大建工業が防カビ仕様に進化させたロックウール吸音板『ダイロートン』
大建工業株式会社(大阪市北区、社長:億田正則)は、医療やオフィス、店舗など非住宅市場向けに、ロックウール吸音板『ダイロートン』を新たに防カビ仕様としてリニューアルしました。この新製品は、特にカビの発生が懸念される天井材として、さまざまな非住宅物件における衛生環境の向上に寄与することを目的としています。
背景と目的
当社は長年にわたり、優れた吸音、断熱、防火性能を持つロックウール吸音板『ダイロートン』を提供しており、多くの公共施設や商業施設に採用されています。特に医療施設や高齢者向け施設では消臭性能を持つ製品を揃え、ニーズに応じた多様なラインアップを展開しています。しかし、昨今では人々の健康を意識した空間づくりが求められる中、湿気やカビの問題がますます顕在化しています。医院やオフィスでは加湿器の使用が増えており、商業施設に至っては大型の空調システムによって、天井裏が高湿度環境になりやすく、これがカビの発生を引き起こしています。そのため、定期的なメンテナンスや張り替えが煩わしく、コストがかかることが課題となっています。
このような背景を踏まえ、今回リニューアルした『ダイロートン』は防カビ性能を標準仕様として搭載しました。これにより、衛生的で清潔感のある空間を提供し、健康で快適な公共空間の普及を目指していきます。
新たな特長
1. 防カビ性能
防カビ仕様にリニューアルされた『ダイロートン』は、塗装に使用されている薬剤がカビの成長を阻害します。これにより、カビの発育を効果的に抑制し、長期間清潔な状態を維持できます。
2. 快適な音環境
本製品は、多数の吸音穴を有し、残響音を低減することができます。これにより、耳障りな音を抑え、穏やかで快適な空間を演出します。特に音が響きやすい施設では、この機能が高く評価されています。
3. 万一の火災にも強い
不燃材として国土交通大臣の認可を受けており、万が一の火災時にも燃えにくく、有毒ガスの発生を最小限に抑えます。これは、安全面においても大きな利点と言えます。
4. エネルギー効率の向上
『ダイロートン』は、塩ビクロス張りの石膏ボードに比べ約5倍の断熱性能を持ち、冷暖房の効率を高めることができます。これにより、エネルギーコストの削減にも寄与します。
今後の展望
大建工業は、『ダイロートン』の販売目標を非住宅向けで年間20億円を設定しており、2025年度を見据えた展開を進めています。この新製品を通じて、ますます多様化する非住宅空間におけるニーズに応えていく考えです。
製品についての詳細やお問い合わせは、大建工業株式会社のお客様センター(0120-787-505)までご連絡ください。
新しい防カビ仕様のロックウール吸音板『ダイロートン』の登場が、衛生的で快適な空間づくりに大きな一歩をもたらすことを期待しています。