2025年、近鉄アート館で30-DELUX OSAKA feat. 劇団Fierceが贈る新作『パーフェクト・ヒーロー』が上演されます。この公演は、30-DELUX OSAKAと劇団Fierceのコラボレーションによるもので、過去の公演すべてがソールドアウトするほどの人気を誇るシリーズの第4弾です。
今年の作品は、家族愛とヒーローの葛藤を描いた新しい物語。時代背景は悪が蔓延る暗い世界ですが、そんな中でストイックにヒーロー活動を続ける主人公、瀬川マモルを中心に物語は展開します。演じるのは劇団FierceのIMO*T。彼が戦う相手は、巨悪と呼ばれる存在です。彼はしらみつぶしに悪を排除し、ついには「本当の平和」をもたらします。しかし、その平和すぎる世界ではヒーローとしての存在意義が問われ、失業してしまうことになります。
ここで描かれるのは、主人公が守るべきものが家族か、世界かという深いテーマです。妻の和子役にはNMB48の川上千尋が、息子のタスク役には鈴木弥人、キーキャラクターである娘のモエ役には初登場の龍本弥生が起用されています。川上千尋はこの舞台に久しぶりの参加となりますが、その演技は両劇団の距離が近づいたことを感じさせるほど息の合ったものとなるでしょう。
舞台上では、川上千尋が演じる和子との“夫婦喧嘩”や、龍本弥生が演じる儚げなモエの存在感が光ります。また、モエの恋人役には村瀬文宣が出演し、彼の変貌にも注目です。
公演の特徴として、キャストの多くが何役も演じることで、登場人物の数が過去最大級である点が挙げられます。演出を手掛ける田中精も、5役を演じ分けるという多才ぶり。迫力あるバトルシーンや、IMO*Tと村瀬文宣の魂のぶつかり合いは見逃せません。
劇団Fierce特有の流れるような剣さばきに加え、30-DELUX OSAKAの重厚な殺陣も堪能できます。そのため笑いあり、感動あり、そして心が温かくなる展開が期待されます。
『パーフェクト・ヒーロー』は2月9日(日)までの全8公演で、各回のカーテンコールではキャストの挨拶も行われます。特に9日の日にはスペシャルカーテンコールが予定されていますので、ぜひお見逃しなく。チケットは前売りで7,800円、当日で7,900円から購入可能です。家族愛をテーマとしたヒーローの物語は、観客に心温まる時間を提供することでしょう。今後の公演に期待が寄せられる中、ぜひ会場でこの魅力あふれる作品をご体験ください。