イギリスで躍進する日本の演劇!東京で『リア王』が再登場
2023年、株式会社東急文化村の「DISCOVER WORLD THEATRE(以下、DWT)シリーズ」は注目を集めています。このシリーズは、演劇の新たな風を吹き込むために、2016年から続けられているもので、海外の才能とのコラボレーションを基本にした新しい演劇の提供を目指しています。
注目の上演作品
DWTからは、2021年にジョナサン・マンビィが演出した『ウェンディ&ピーターパン』が、2023年10月から11月にかけてイギリス・バービカンシアターで再上演されることが決定しました。これは日本初演からの進化とともに、観客に新たな体験を提供することを目的としています。
さらに、2023年6月にはフィリップ・ブリーンの演出による『アンナ・カレーニナ』がイギリス・チチェスターフェスティバルシアターで上演され、現地で非常に高い評価を得ました。特に、ナタリー・ドーマーの演技は圧倒的であり、メディアからもその素晴らしさが伝えられています。
これからの展開
そして、今秋にはDWT vol.15として『リア王』が上演される予定です。この作品は、シェイクスピアの四大悲劇の一つで、フィリップ・ブリーンの現代的な解釈による革新が期待されています。この新しいアプローチにより、伝統的な重厚さを保ちながらも、現代の観客に響く内容に生まれ変わります。
注目すべきは、主演に大竹しのぶが選ばれ、男性キャラクターであるリア王に挑戦する点です。彼女は、過去に少年役を演じたことはありますが、成人男性役を演じるのは初めてであり、その演技に特別な期待が寄せられています。また、ゴネリル役には宮沢りえや、多数の実力派キャストが参加し、豪華イメージで作品を彩ります。
DWTとは
DWTは、海外の演劇と出会い、新たなアプローチを模索することを目的として始められました。蜷川幸雄元芸術監督の影響を受け、演劇の国際化を進める一方で、日本の演劇界の発展にも寄与しています。これまで多くの新作が生み出されており、観客からの高い評価を得ています。
特設ホームページでは、今後の公演情報や最新のニュースが発信されています。日本の演劇が、国境を越えて新たな地平を切り開く姿をぜひご注目ください。
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最後に
日本の演劇がイギリスという舞台で躍動している中、これからのDWTシリーズの展開は非常に楽しみです。『リア王』の上演を通じて、古典が新しい光を浴び、観客に深い感動を与えることを期待しています。演劇ファンの皆さん、どうぞお見逃しなく!