宇宙飛行士ラッセル・シュウェイカートのオメガがオークションに登場

宇宙飛行士ラッセル・シュウェイカートのオメガがオークションに出品

2025年6月3日に開催される「ウォッチ&ファイン・タイムピースシグネチャーオークションNo.5567」に、宇宙飛行士ラッセル・シュウェイカートに贈られた貴重なオメガの時計が出品されることが決定しました。この時計は「オメガゴールドスピードマスタープロフェッショナルリストウォッチ、No.25」と呼ばれ、その希少性と背景から多くの時計愛好者の注目を集めています。

時計の価値は、そのだけでなく、その希少性や来歴が大きな要素となります。限られた数量で製造され、著名な人物に所有されていた時計は高い需要があるからです。このオメガモデルもその一つで、シュウェイカート氏が直接受け取った特別なアイテムです。

ラッセル・シュウェイカート氏は、宇宙エンジニアやアメリカ空軍の戦闘パイロットとしての経歴を持ち、1969年のアポロ9号で月面着陸を実現した重要な人物です。彼は、NASAが開催したイベントで他の宇宙飛行士と共にオメガ時計の贈呈を受けました。そこで授与されたゴールドモデルは、彼を含むアポロミッションにおける偉業に対する敬意の証でもあります。シュウェイカート氏は当時の思い出を語ります。「オメガからこの時計を受け取った時、我々はアポロ12号の直後でした。その時計は月面探査の成功を記念するものでした。」

シュウェイカート氏は、この時計をガラスケースに保管していたものの、使い続けてきました。しかし、同僚が事故に遭ったのを目の当たりにして以来、ジュエリーや時計を身に着けることを控えたそうです。オークションに出品されるこの時計は、約50年もの間、彼の引き出しに眠っていたと言います。今年初めに偶然再発見されたものです。

時計の裏には、“宇宙飛行士ラッセル・L・シュウェイカート．．．時とともに、時を通して、そして時間どおりに行われた人類の宇宙探求を記念して”という刻印が施されています。これは、彼の業績と人類の宇宙探査への挑戦を象徴しています。

今回のオークションには、素晴らしいモデルが多数出品されています。中でも、1969年製の「ロレックスRef.6239 ポール・ニューマンコスモグラフデイトナ」は特に注目されます。この時計はポール・ニューマン本人が所有し使用していたモデルであり、その外観は3色のリバースパンダダイヤルを特徴とし、非常に美しい状態で保存されています。ロレックスはオークションでも常に高い評価を受けており、その他にも65点のロレックスモデルがラインアップされています。

パテック・フィリップからも60本以上の時計が出品され、その中には「Ref.5370-001 プラチナスプリットセンドクロノグラフ」があります。また、F.P.ジュルヌの「プラチナクロノメーターオプティマム」や、チューダーの非常に希少なステンレススチールサブマリーナーも注目のロットとして名を連ねています。

全体の落札結果はHA.com/5567にて確認できます。今回のオークションは、時計ファンはもちろん、歴史の趣を感じたい方々にもおすすめのイベントです。