稲島早織と大石真裕、デビュー10周年を祝うベートーヴェン交響曲全曲演奏会

ピアノデュオ稲島早織＆大石真裕がデビュー10周年を祝う特別コンサート

音楽界において、特別な節目を迎えることは非常に意味深い出来事です。2015年にプラハで初公演を行ったピアノデュオの稲島早織さんと大石真裕さんが、デビュー10周年を記念したコンサートを2025年11月22日（土）に東京都世田谷区のサロンテッセラで開催することが決まりました。

特別な企画内容

今回のコンサートでは、ベートーヴェンの交響曲全曲をピアノ連弾版と室内楽版で披露するという、非常に珍しい試みが行われます。まだ音楽キャリアの浅い稲島さんと大石さんですが、10年という節目を新たな挑戦のスタート地点と捉え、これから20年、30年と続く道を築いていく意思を込めてこの企画を企画しました。

ベートーヴェンの交響曲全9作品の演奏は、一般的にはオーケストラによるものが多い中、ピアノ連弾や室内楽での全曲演奏は極めて稀です。この特別な機会を通じて、聴衆に新たな音楽体験を提供することを大きな目標としています。

演奏される楽曲

演奏される曲の中では、ピアノ連弾版は練習曲で有名なツェルニーによる編曲版を、室内楽版はベートーヴェンと同時代の作曲家フンメルによるピアノ四重奏版が使用される予定です。どちらも高度な演奏技術が求められ、オーケストラの演奏とは一線を画す魅力があります。

コンサートの初回となるこの演目では、ピアノ連弾による交響曲第3番「英雄」とピアノ四重奏による交響曲第6番「田園」を演奏します。これらはどちらもベートーヴェンの代表作であり、その名曲の響きを新たな楽器編成で聴ける滅多にない機会です。