期待の長編デビュー作『お隣さんの置き配がヤバすぎる』
2026年3月27日、株式会社河出書房新社から有手窓の初の長編小説が発売されます。その名も『お隣さんの置き配がヤバすぎる』。この作品は、社会が見過ごしてきた加害者たちに復讐する二人の女性の物語です。元漫画家の侑李と、DVに苦しむ専業主婦・花帆の出会いが物語の核となるこのサスペンスには、多くの期待が寄せられています。
物語のあらすじ
物語は、かつての新進気鋭の漫画家、侑李(ゆうり)が描かれるところから始まります。彼女は憧れの作家からの性的虐待により、キャリアを奪われ、筆を折ってしまいます。その後、愛猫の遺骨と共に荒れ果てた自宅に引きこもり、孤独な日々を過ごしています。このように、彼女の内部は傷だらけで、失ったものへの悲しみが色濃く残っています。
一方、隣人の花帆(かほ)は、完璧な奥様を演じる専業主婦。しかし、実際の生活は、暴力的な夫によるGPS監視や肉体的、精神的な虐待に支配された日常でした。花帆は、その窮屈な生き方や苦しみを外に見せることなく、高級住宅地で美しく振る舞うことで何とか日常を乗り切ろうとしているのです。
不気味な事件の影響
そんなある日、近隣で連続通り魔事件が発生。花帆は、夫の目をごまかすために侑李の家で荷物を受け取ってほしいと頼み込みます。ここで、二人の女性はお互いの秘密を共有することになります。それぞれの痛みを抱えながらも、彼女たちの交流は、悲劇を乗り越える力をもたらすのです。
シスターフッドの力
『お隣さんの置き配がヤバすぎる』は、キャリアや人間の尊厳を奪われた女性たちが、その痛みを乗り越え、振りかざした勇気の物語でもあります。彼女たちは、相互に支え合い、暴力に対する復讐を果たすために立ち上がります。物語は、女性同士の絆や支え合いを描くシスターフッドの要素が大きなテーマとなっており、読者に深い感慨を呼び起こします。
この作品は、単なる娯楽作品に留まらず、社会で見過ごされてきた様々な問題に対する警鐘ともなっています。作中には、暴力と抑圧を批判する力強いメッセージが込められており、その視点や表現に引き込まれることでしょう。
有手窓の実力
有手窓さんは、2023年に「白山通り炎上の件」で新人文学賞の大賞を受賞し、注目を集めました。これまでの短篇作品での成功を経て、ついに長編デビュー作に挑むことになりました。彼女の作品は、YOASOBIの楽曲への展開もあり、国際的な注目を集めるなど、ますますその才能が光を放っています。
まとめ
この待望の長編デビュー作『お隣さんの置き配がヤバすぎる』は、暴力によって大切なものを奪われた二人の女性が友情を育み、社会が裁かない加害者たちに復讐するサスペンスが描かれています。予約注文は既に受け付けており、販売価格は税込1,892円です。シスターフッドの力や復讐に挑む姿勢を描いた作品に期待が高まります。ぜひ手に取ってみてください!