岡山南高校生が航空宇宙産業の新ユニフォームを発表
岡山県・岡山南高等学校の服飾デザイン科の生徒たちが、未来の航空宇宙産業に向けた新しいスタッフユニフォームを企画し、そのデザインが先日お披露目されました。このユニフォームは、一般社団法人MASCからの依頼に基づいて、野心的なプロジェクトの一環として進められました。
プロジェクトの背景
2014年度から続く「産学連携実学体験プロジェクト(MPS)」の取り組みにおいて、岡山南高校は菅公学生服株式会社などの企業と協力し、キャリア教育を推進。2024年度には、MASCが求める新スタッフユニフォームの企画へと進化しました。
ユニフォームのデザイン
生徒たちの提案から選ばれたデザインは、8つの企画から選抜されたもので、2種類のパターンが用意されています。2025年6月のパリ・エアショーや、空飛ぶクルマの実証実験など、さまざまな場面で着用される予定です。
新ユニフォームは、宇宙をテーマにした洗練されたデザインで、汚れが目立ちにくい黒を基調に、地球の自然をイメージさせるターコイズをアクセントとして使用。機能性も充実しており、着用シーンに応じてオープンカラーにもスタンドカラーにも変更できる2WAY仕様や、袖が取り外し可能なファスナー付きのデザインが特徴です。
発表会の詳細
お披露目会は、2025年1月24日(金)に岡山南高校で行われました。参加したのは服飾デザイン科の2年生38名で、プログラムには各関係者からのコメントや企画発表が含まれていました。
企画のプレゼンテーションでは、生徒たちが自らのアイデアを詳しく説明し、特に「ストレスフリーな宇宙」というコンセプトが強調されました。服飾デザイン科の代表である桶田陸人さんは、企業との関わりを通じて得た経験が今後の活動にも活かされることを実感したと語りました。
関係者の声
岡山県立岡山南高等学校 教頭 岩佐奈津子先生
岩佐先生は、新ユニフォームのお披露目を迎えるにあたり、生徒たちの成長がこのプロジェクトを通じて感じられたことを述べました。企業との厳しいやり取りを通じて学んだことは、生徒たちにとって貴重な経験になったとのこと。
一般社団法人MASC 石橋雄大さま
石橋さんは、若手スタッフ向けに企画されたユニフォームが、周囲からも好評を得ていることをシェアしました。実際に国際的なイベントで着用されることへの期待を語り、制服がMASCの象徴になればと述べました。
CUP株式会社 部長 藤井伸彦
藤井さんは、ユニフォームの企画が生徒たちの情熱に満ちたものであったと感銘を受けたとコメント。デザイン過程での思いを尊重することの大切さについて言及しました。
まとめ
岡山南高校の生徒たちによる新ユニフォームは、単なる衣服ではなく、未来の航空宇宙産業を担う人材の意思を反映したものです。様々な企業との連携を通じて、彼らの夢が形になることを私たちも期待しています。この取り組みを通じて、若者たちの創造性と技術が未来を切り拓くことを願っています。