日本アフリカエンタメ事業協議会(JAEBC)設立
今年、2025年11月に東京・渋谷で日本アフリカエンタメ事業協議会(JAEBC)が正式に設立されました。この協議会は、日本とアフリカのエンターテインメント産業を結びつけ、持続的なビジネス創出と戦略的な投資の促進を目指す非営利のプラットフォームです。運営を担当するのは株式会社ステージバンクで、代表取締役には菅生零王氏が名を連ねています。設立記念イベントには、エンターテインメント企業やメディア、官公庁、商社、広告代理店、投資家など約80名が参加し、これからの活動に対する期待が高まりました。
アフリカのクリエイティブ産業の成長
アフリカは現在、音楽、映画、アニメ、ゲーム、ファッションなど全てのクリエイティブ産業が急成長しています。この地域が「次のカルチャー震源地」として注目を集めている理由の一つは、ディズニーがアフリカのアニメスタジオKugali Mediaと共同で制作した『Iwaju』が世界配信されたことや、ナイジェリアのアフロビーツが米ビルボードチャートを席巻しているからです。さらに、ユニバーサルミュージックやNetflixなどの大手企業が現地スタジオと積極的に提携し、アフリカ発のポップカルチャーは国際市場でますます影響力を持つようになっています。しかし、日本ではアフリカ市場との接点が限定的であり、この機会を逃すことは文化的そしてビジネス的にも大きな損失となるでしょう。
JAEBCの役割と提供するインフラ
JAEBCは、日本企業がアフリカ市場での成功を収めるために必要なサポートを提供します。具体的には、月次ニュースレターでアフリカのエンタメの最新動向や投資トレンドを紹介したり、現地視察ツアーを安排し、ビジネスチャンスを直接見極めてもらう機会を設けます。また、年2回のエグゼクティブ向け戦略対話では、企業経営者が中長期的な視点でアフリカ市場にどうアプローチできるかを議論します。
ローンチイベントの成功
設立に伴うローンチイベントでは、参加者から「アフリカの産業変革を実感した」や「日本企業が今このタイミングで参入する意義が明確になった」といった前向きな感想が多数寄せられました。アフリカのクリエイティブ産業の急成長を背景に、JAEBCの設立は有意義なものであり、両国のエンタメ業界の活性化が期待されます。
今後の展望
今後は、日本企業がアフリカ市場にアクセスし、共創を通じて新たな文化価値や産業を育むための基盤作りが進められる予定です。また、日本側の会員企業の募集も行われるため、今後の動向に注目です。JAEBCによって、日本とアフリカのエンタメ業界が深い連携を持つ未来が見えてきます。興味のある方は、ぜひJAEBCの公式ホームページ(https://www.stagebank.jp/jaebc)をチェックしてください。