新たな視点から劇場の魅力を探るセミナーの開催
2023年11月13日、株式会社シアターワークショップ主催の劇場セミナー『幕が上がる、その前に ― 創造の舞台裏から劇場を探る ― Vol.01』が、P.O.南青山ホールで開催されました。このセミナーは、劇団☆新感線の45周年を迎えるタイミングで行われ、演劇界の重鎮である柴原智子氏をゲストに招聘し、ホストには中井美穂氏と戸部和久氏がつきました。イベントは盛況に進行し、参加者たちは熱心に耳を傾けていました。
イベントの流れと登壇者の意見
セミナーの冒頭、中井美穂氏がホストとして登場。彼女は「観客の立場」として演劇の魅力を語るとともに、劇場の重要性について触れました。続いて、戸部和久氏が「劇場を使う立場」として、彼が幼少期より劇場と関わってきた経緯を共有しました。
特別ゲストの柴原智子氏は、彼女のキャリアの始まりから劇場人としての進化を語り、劇団が持つ“核”について深掘りしました。柴原氏は、劇場と観客、そして創造のプロセスがどのように絡み合っているのか、舞台裏のリアルなエピソードを面白おかしく伝えました。
言葉のキャッチボールの中で、笑いや頷きがあふれ、参加者たちは自らも劇場の一部であることを再認識した様子でした。彼らは、演劇体験がただの娯楽ではなく、文化と共鳴する“祝祭の場”であることを実感しました。
今後のセミナー展望
今回のセミナーは初回であり、次回のVol.02も2026年4月に予定されています。詳細は公式HPでの発表を待つことになりますが、今回のセミナーに参加した多くの人々が、次回も同様の期待を持って集まることでしょう。
「劇場とは何か」という問いに対して、戸部氏と中井氏は毎回異なるゲストを迎え、様々な視点から深く洞察していくシンポジウム形式が今後の展開に期待を持たせます。
セミナーでは、脚本が誕生する瞬間や、役者の表現、そして観客の心が動かされる瞬間にこぼれ落ちる想いを目の当たりにし、劇場という空間がどれほど貴重なものであるかを知ることができました。脈々と流れる創造の実相を照らし出すこのシリーズには、今後も注目です。
まとめ
『幕が上がる、その前に』は劇場の未来や表現の新しい可能性を模索する重要な試みです。シアターワークショップは、これからも文化事業を通じて、多くの人々に劇場への理解と感動を届けようとしています。次回のセミナーで再び、さまざまな視点から劇場の本質を掘り下げていくことに期待が高まります。