日本人女性作家の快挙!ババヤガの夜がノミネート
王谷晶の小説『ババヤガの夜』が、英国推理作家協会(CWA)主催の翻訳ミステリー賞「インターナショナル・ダガー賞」にノミネートされ、話題となっています。 本作の英訳版『The Night of Baba Yaga』は、2024年9月にFaber & Faberからリリースされます。
今回のノミネートは、日本を越えて世界的に認知される証です。ノミネートの発表は2025年5月29日、受賞作は同年7月3日に発表される予定です。 王谷晶は、才能あふれる日本の女性作家の一人として、その名を広めています。
『ババヤガの夜』の魅力
この小説は、暴力団の会長令嬢を護衛する主人公が、裏社会の闇に迫る物語です。スリリングかつエモーショナルな内容で、2020年に日本で刊行されて以来、多くの読者を魅了し、日本推理作家協会賞の候補にも選ばれるなど、高い評価を得ています。作品は“シスター・バイオレンスアクション”というジャンルに位置付けられ、女性の empowerment を描いた力強いストーリーが魅力的です。
自己や社会に向き合う強い女性を描くことで、読者に勇気を与える作品でもあります。特に、刊行当初から多くの反響を呼び、おそらく国内外の読者が今後も注目する作品となるでしょう。
海外からの高評価
英訳版のリリースにあたっても、様々なメディアから絶賛されています。『テレグラフ』においては「スリラー・オブ・ザ・イヤー」に選出され、さらには「クライム・フィクション・ラバー」から最優秀翻訳賞を受賞。ロサンゼルス・タイムズは、2024年の「この夏読むべきミステリー」リストに本作を選びました。これまでにも、海外各国で紹介され、多様な評価を受けている点が嬉しい驚きです。
「怒り、ユーモア、スリル満点」と評されたThe Times紙や、「胸を打つような優しさと激しい暴力が交互に訪れる」と評価したThe Guardian紙の声からも、多様な読者に支持されていることが伺えます。
受賞の期待
過去にこの賞にノミネートされた作品には、横山秀夫の『64』や東野圭吾の『新参者』など、日本の名作が名を連ねています。しかし、今回は女性作家である王谷晶の作品がノミネートされたことに特に注目が集まります。国境を越えた異色のスリラーが、いま世界的な舞台で脚光を浴びています。受賞の行方は注目です。
作家情報
王谷晶は1981年生まれで、東京都出身。著作には『君の六月は凍る』『完璧じゃない、あたしたち』などがあり、特に『ババヤガの夜』は彼女の代表作として位置づけられています。力強い女性キャラクターを描く姿勢は、多くの読者の共感を得ており、今後の作品にも期待が高まります。
英訳者のサム・ベット
英訳に携わるサム・ベットは、1986年にボストンで生まれた小説家兼翻訳者。彼の手がける作品には、三島由紀夫の『スタア』や大澤俊夫の『道化の華』などが含まれており、国内外で高い評価を受けています。今回の翻訳も期待されます。
最後に
王谷晶の『ババヤガの夜』が世界的なステージに立っていることは、日本のミステリー文学の発展を示しています。この作品がどのように受賞されるのか、私たちも注目し続けたいと思います。