函館のたこ焼き店が生み出した新たなトレカ体験
物価高騰の影響を受け、値上げせずに新たな価値を提供する方法を考案したのが北海道函館・湯の川温泉街にある「たこ焼き菜々」です。この小さな店が、逆転発想でトレーディングカード(トレカ)を焼くというユニークな戦略を取り入れたことで、初月の販売数が250パックを超えるという驚きの成果を上げました。
神秘的なトレカの世界
このトレカは、ダーツプロとのコラボカードや旅行の思い出をテーマにした特別なデザインが施されています。9月5日には通販で予約が開始され、発売前に120パックが売れ、そして9月20日からの店頭販売が始まるやいなや、大人気となりました。たこ焼きを食べるだけでなく、思い出を手に入れる体験ができるトレカが話題になり、そしてリピーターを生む要因ともなっています。
店主自身が「カードは旅の記念として残る」と語るように、単なる食事を超えて、思い出を提供する商品を生み出しています。
ダーツプロとファンを繋ぐ
このトレカプロジェクトの中でも特に人気を集めているのが、函館を訪れたプロダーツ選手をモチーフにしたコラボカードです。ファミコン風のピクセルアートで描かれたカードには、一部に選手の直筆サインが含まれ、一層コレクター心を刺激しています。発売後、ファンはカードを手に試合会場を訪れ、選手からサインを受け取るという新たな交流が生まれています。
話題の「#開封の儀」キャンペーン
また、SNSとの連動企画「#開封の儀」キャンペーンも開催中です。購入者がカードの開封瞬間をSNSで投稿することで参加でき、抽選でダーツプロのサイン入り特別カードセットが当たるという魅力的な施策が進行しています。このようにトレカを通じてファン同士や選手との新たなコミュニケーションが生まれている点も見逃せません。
店頭限定の体験型コンテンツ
さらに、函館の店舗で特別な「旅の思い出カード」を提供しており、来店時に特製のカードフレーム入りの写真を作成することができます。これが訪問者にとって、函館を訪れた証明にもなり、ただ買うだけではない特別な思い出として人気を集めています。
待ち時間まで楽しく
待ち時間を楽しい体験に変える工夫もりこまれています。たこ焼きを焼く時間をお知らせするために渡される「たこぴのプロモカード風番号札」は、一枚ごとに異なるデザインでSNS映えも狙っています。待つ時間を自分の好きなように過ごしながら、インスタやXに投稿したくなる工夫がり、訪れる人々に喜ばれています。
季節ごとのプロモカード
毎月変わるプロモカードも魅力の一つで、10月の限定はハロウィンをテーマにした「ハロウィンたこぴ」で、数量限定で配布されます。こうしたコレクタブルアイテムの配布が、訪れるたびに新しい楽しみを提供しています。
メディアの反響
最近では、地域メディアだけでなく、マーケティング事例としても取り上げられるなど注目が高まっています。9月にはFMいるかや函館新聞に掲載され、北海道新聞の「みなみ風」コーナーでも特集されました。このようなメディアの広がりにより、函館の小さなたこ焼き店が全国的に注目されつつあります。
終わりに
たこ焼き菜々の店主は、思い出を提供することに重きを置いており、「開封のドキドキ感やサイン入りカードのサプライズも、旅のエピソードのひとつになれば嬉しいです」との思いを語ります。トレカが生み出す新たな体験は、これからも多くの人々に楽しみを提供し続けることでしょう。
公式サイトやSNSで最新情報も配信中ですので、函館に訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。