来月、宇野昌磨のアイスショー「Ice Brave」が愛知で開幕します。オリンピックでの連続メダル獲得や、世界選手権での優勝など、多くの実績を持つ彼がついに第二の章を迎えるのです。
宇野は、21年間の競技者生活に終止符を打った後、「自身のアイスショーをプロデュースする」という新たな挑戦に挑んでいます。これまで数々のアイスショーに出演し、座長としても活躍してきた彼が、自らの手でショーを作ることが待ち望まれていました。
アイスショーの制作は、宇野自身がコンセプト立案から構成演出、キャスティング、振付、パフォーマンスに至るまで全てを担当しています。特に注目すべきは、演目に使われる楽曲の多くが、彼の現役時代にスケートをしたものだという点です。彼は難易度の高い曲に挑戦し、豊かな音楽性と技術をもって名作に昇華させたスケーターです。クラシックから現代音楽まで、多種多様なジャンルの楽曲が用意されています。
オリンピックシーズンに使用した楽曲や、過去に演じることができなかったプログラムが再演されることもあり、観客は現役時代の宇野を改めて体感できるチャンスが訪れます。今回のアイスショーには、若さと情熱を持った5名のスケーターが共演し、さらに宇野の恩師、ステファン・ランビエールがゲストとして参加します。
特に注目なのは、宇野が「いつかやってみたい」と温めていた新しいプログラムが初披露されることです。これにより、「Ice Brave」は、彼にとって特別な意味を持つショーとなることでしょう。
宇野は自身のアイスショーについて次のように述べています。「このショーでは、現役時代に培ったものを体に残し、皆さんの記憶が新しいうちに自分の軌跡を表現したいと思っています。今の自分が、10年前のプログラムで使用した曲を滑った際にどんな演技をするのか、自分自身でも楽しみにしています」と、その意気込みを語っています。
この新たな挑戦を通じて、彼は現役時代とは違った自由な表現を手に入れ、氷上での新たな姿をファンに見せることでしょう。「Ice Brave」は、彼の過去と現在、そして未来への挑戦を象徴するアイスショーとなります。
アイスショーは2025年6月14日から16日まで、愛知県の愛・地球博記念公園アイススケート場で行われる予定です。開演や会場の詳細は公式HPで確認でき、チケットは残りわずかとなっています。観客の方々には、ショーに多くの声援や拍手をお願いしたいと呼びかけています。宇野昌磨の情熱とエネルギーを、間近で体感する絶好の機会です。ぜひ、氷上の勇者たちの魂を揺さぶる姿を見逃さないでください。