フェンディの新作ハイジュエリー「オー ダルティフィス」の魅力
イタリアのラグジュアリーブランド、フェンディが新作ハイジュエリー「オー ダルティフィス」を発表しました。このコレクションは、フェンディ創業から100年を迎える節目の年に発表されたもので、ローマの美と贅沢を表現する特別な作品です。
この新作は、フェンディのジュエリー アーティスティック ディレクターであるデルフィナ・デレトレズ・フェンディがデザインを担当し、ローマの古代噴水からインスパイアされています。ローマは文明の発祥地として知られ、数多くの歴史的な噴水が存在します。コレクション名の「オー ダルティフィス」は、ローマの美しい水を意識した名前で、そのエレガントなデザインには、ローマの地下水道からもたらされる水の優美な姿が反映されています。
このコレクションは、3つのユニークなパリュールと重要なカクテルリング、さらには100周年記念ネックレスを含む、合計7つの作品から構成されています。それぞれの作品は、パリのハイジュエリーアトリエで丹念に作られており、使用されている宝石は卓越した品質を誇ります。作品の中には、透明感あふれる水色の宝石や色彩豊かなサファイアが用いられ、まるでローマの美しい庭園の移り変わりを感じるかのような印象を与えています。
デルフィナ・デレトレズ・フェンディは、1954年にケネス・アンガーによって制作された短編映画「オー ダルティフィス」との対話を通じて、作品に流れるような形状と建築的な美しさを取り入れています。これにより、コレクションはローマらしい女性らしさと神秘的なエスプリを兼ね備えています。
各作品は、古代の噴水が持つ根源的な魅力をモデルにしており、色彩や形状の変化によって、ローマのさまざまな景色が物語られます。たとえば、モザンビーク産ルビー、コロンビア産エメラルド、スピネル、トパーズなどの宝石は、ローマの多様な自然を象徴しています。これらのストーンは、光の反射や水の流れる様子を思わせるデザインになっており、正にフェンディの伝統を受け継いでいる印象を与えます。
特に注目すべきは、コレクションの中心となる100周年記念ネックレスです。このネックレスは、中央に配置された20.25カラットのフローレスイエローダイヤモンドが特徴で、その周囲にはラウンドカットとバゲットカットのホワイトダイヤモンドが取り囲んでいます。このデザインは、噴水の水の流れを表現しており、フェンディが誇る職人技が余すことなく発揮されています。さらに、ネックレスに施された100個のペアシェイプのイエローダイヤモンドは、流れ落ちる水のような美しさを演出しています。
また、コレクションには「チェント」セットや「フォルトゥナ」ネックレスなど、独自の構造とデザインを持つ作品が揃っています。ブルーのクッションカットサファイアやルビーがあしらわれたこれらの作品は、ローマの庭園に広がる華やかさを象徴し、目を引く一品です。
まとめ
「オー ダルティフィス」は、ローマの美しさと噴水の流麗さを表現した作品群であり、フェンディの100年の歴史を讃える意味を持っています。これからの展開が非常に楽しみです。ファッション界でも注目されるフェンディの新しい一歩にぜひご注目ください。