今年の夏が訪れると共に、ファミリーマートが新しい小児がん支援プロジェクト「みんなのレモネード」を発表しました。このプロジェクトは、全国のファミリーマート約16,300店舗で、2025年7月8日から販売される予定です。商品は212円(税込228円)で、売上の一部は小児がん患者の支援活動に寄付されます。
「みんなのレモネード」は、一般社団法人「みんなのレモネードの会」とファミリーマートの共同開発によって生まれました。「ファミレモ部」という商品開発チームが組織され、小児がんと闘う子どもたちの応援につながる商品を作り上げてきました。このプロジェクトは、絵本「ぼくはレモネードやさん」に感銘を受けたファミリーマート社長の細見研介が、小児がんを乗り越えた作者に感謝の手紙を書いたことがきっかけとなり始まりました。
今年の「みんなのレモネード」は、なんとシリーズ最大のレモン果汁17%を使用しており、自然な酸味とさわやかな風味が特長です。これにより、暑い夏でも飲みやすく、こどもたちに人気の味わいに仕上げられています。また、パッケージデザインは「ファミレモ部」の子どもたちが監修しており、デザイン候補には2,000名以上のファミリーマート従業員が参加したというから驚きです。
商品の開発過程では、23家族39名の子どもたちが味見を行い、26家族42名の子どもたちがパッケージイラストのデザインを行うという参加型の取り組みが実施されました。参加した子どもたちは、自分たちが関わった商品が全国のファミリーマートに並ぶことに喜びを感じ、小児がんの理解を広めたいという気持ちを語る声が多く寄せられました。子どもたちの思いや情熱が込められたこのレモネードは、ただの飲み物ではなく、支援の象徴としての役割を担っています。
さらに、ファミリーマートはデジタル技術を活用し、子どもたちのイラストが動くARフィルターをTikTok上で体験できる企画も同時に発表しました。これにより、商品を手に取ったお客さまが、楽しみながら小児がん支援問題に触れることができる仕組みが導入されています。ARフィルターを使えば、描かれたキャラクターが浮かび上がって動き出す様子を楽しめ、自宅で気軽に支援に参加できる可能性が広がります。
また、ファミペイでの支払いを通じて得られた一部の売上も、みんなのレモネードの会へ寄付されます。このような取り組みは、社会全体での小児がん支援の輪を広げることに貢献します。
最後に、小児科医の楠木先生が語るように、現在、小児がん治療は約80%が成功する時代に突入しています。そのため、治療を受けているこどもたちの支え合いがますます重要です。「みんなのレモネード」はその一環として、患者とその家族が抱える課題に向き合う姿勢を示しています。特設サイトでは、プロジェクトに関する情報や、子どもたちの描いたイラストを見ることができるので、ぜひ訪れてみてください。ファミリーマートは、今後とも地域と共に小児がん患者を支援する活動を続けていく考えです。
この夏、飲み物を通じて大切な支援活動に参加してみませんか。