チリのアニメ『オオカミの家』がYouTube初登場
チリのアーティスト・デュオ、クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャが手がけた長編アニメーション『オオカミの家』が、2023年9月12日(金)20:00から3日間限定でYouTubeにて無料公開されます。この作品は、実在のコロニア・ディグニダをインスパイアして作られたもので、視覚的に衝撃的なホラー・フェアリーテイルとして知られています。
本作は特にその独自の映像スタイルと悪夢的な美しさが話題となり、日本のミニシアター界で大ヒットを飛ばしました。アリ・アスター監督もこの作品に魅了されており、映画ファンにとって見逃せない作品です。また、作品理解を深めるための特別解説番組『「オオカミの家」の招待状』もYouTubeにて公開中です。
物語の概要
『オオカミの家』は、チリ南部の自然豊かなドイツ人集落に住む動物が大好きな美少女マリアが主人公です。ある日、彼女は飼っていた豚を逃がしてしまい、厳しい罰が待っていると感じた彼女は、逃げ出すことを決意します。逃げ込んだ小屋には二匹の子豚が待ち受けており、マリアは彼らに「ペドロ」と「アナ」と名付けて面倒をみることになります。しかし、森の奥からオオカミの声が近づいてくることで、物語は恐ろしい展開を迎えます。子豚たちは次第に形を変え、家は悪夢のような場へと変わっていくのです。
このアニメは独特なスタイルが魅力で、絵画的な美しさと暗いテーマが融合した内容となっており、観る者に強烈な印象を与えます。
Blu-ray発売の注目作品
さらに、レオンとコシーニャの長編第2作である『ハイパーボリア人』のBlu-rayが、2023年9月10日(水)に発売予定です。この映画は、実写、影絵、アニメ、人形、ゲームなど、あらゆる映像手法を駆使した斬新な作品で、2024年のカンヌ国際映画祭でお披露目されてから、各地の映画祭で話題となりました。
Blu-rayには、劇場公開時に同時上映されたアニメ短編『名前のノート』やそのメイキング映像、また特典も充実しています。これらの作品は、両監督の独特の感性を体感するための素晴らしい機会です。
プロモーションと視聴情報
『オオカミの家』はシネフィルWOWOWプラスの公式YouTubeチャンネルで楽しめます。毎月第2金曜日には名画上映が行われるほか、ドラマシリーズやアニメシリーズのエピソードも限定公開される予定です。映画ファンはぜひこの機会にチェックして、ユニークなアニメの世界を体験してください。作品は、予告なく変更される可能性があるため、最新情報は公式チャンネルで確認することをお勧めします。
チリのアニメーションの新境地を切り開いた二人の監督が生み出した不気味で美しい世界を、YouTubeで無料視聴できるこのチャンスをお見逃しなく!