唯一無二の体験、葬儀場でヘビメタライブ
埼玉県さいたま市の一角に新しいタイプの音楽イベント会場が誕生します。株式会社KOTOBUKIが手掛けたこのプロジェクトは、伝統的な葬儀場がヘビメタライブハウスとしても機能するという、前代未聞の試みです。特に、友引の日限定でライブ予約ができることが、注目を集める理由の一つです。
ヘビメタライブの背景
この冒険は、コロナ禍における多くのバンドの活動が制限された時期に始まりました。愛知県名古屋市を拠点とするKOTOBUKIの代表である庭瀬寿洋が、音楽に対する情熱を抱えてプロジェクトを考案。葬儀場として使われる場所に新たに防音設備を施し、ライブハウスとしても運営できるようにしました。
「全ての音楽が楽しめるスペースを提供したい」と語る庭瀬代表は、ヘビメタと葬儀の融合によって新たな時間が生まれると確信しています。そして、ヘビメタの音を鳴らすことができるのは、友引の日だけという特別な枠組みが設けられています。
友引限定のライブ予約
予約の開始は2025年6月9日、ロックの日から。ライブに参加したい方は、事前に「友引限定予約申し込み」を通じて申し込みを行う必要があります。音響性能は120dBに設定され、最高の音楽体験を提供します。
会場の特徴
新しい会場は、葬儀場とライブハウスを兼ね備えた「LIVETHEATER+810PLUSHEART」という名称がつけられています。「810」はエンジェルナンバーで心を表します。この場所は、訪れる人々に心温まる体験を提供することを目的としています。
会場ではLEDビジョンを用いて、さまざまな画像や映像を音楽とともに演出できる機能も充実。葬儀からライブに至るまで、多彩な用途に対応可能です。
葬儀業界と音楽業界の新たな橋渡し
コロナの影響で、葬儀や音楽業界は大きな打撃を受けました。遠方にいる親族や友人が葬儀に参加できない状況が続く中で、リモート配信の需要が高まっています。KOTOBUKIは、リアルとオンラインの両方で体験を届けることを目的とし、ヘビメタのライブにも活かされています。
この新たな試みは、故人を偲ぶだけでなく、アーティストの旅立ちを祝う場ともなります。そして、葬儀の場が再び人々の集まる場所となることで、コミュニティのつながりを再構築することを期待されています。
終わりに
友引の日に開催されるヘビメタライブは、ただの音楽イベントではありません。音楽と別れを結びつける、全く新しい試みです。一緒に楽しむことや、故人を偲ぶことが、重なる瞬間を作り出すことでしょう。
詳細や予約は、公式サイト(
https://www.plus810.com/home)で確認できます。新しい形の葬儀と音楽のコラボレーションに、ぜひご期待ください。