劇団俳優座が贈る本邦初演『ボーイ・オーバーボード』
2025年8月7日から15日まで、東京都港区の俳優座スタジオにて、劇団俳優座が主催する「戦争とは…Vol.31」シリーズの一環として、オーストラリアの演劇作品『ボーイ・オーバーボード~少年が海に落ちたぞ!』が本邦初演されます。この作品は、アフガニスタンに住む少年ジャマルとその妹ビビを主人公にした感動の物語であり、今回の上演にあたり、多くの注目が集まっています。
オーストラリア青少年劇場によって2005年に初演され、数々の演劇賞を受賞しているこの作品は、戦争がもたらす影響や人間の尊厳をテーマにしています。劇団俳優座のロングランシリーズ「戦争とは…」は今年で31年目を迎え、戦後80年となる今年は、戦争から派生する宗教、ジェンダー、差別、難民といった様々な社会問題を浮き彫りにし、観客に考える機会を提供しようとしています。
作品の概要
物語は、アフガニスタンに住むサッカー少年ジャマルが、ナショナルチームでのワールドカップ優勝を夢見るところから始まります。しかし、兄の夢を支える妹ビビは、女子がサッカーをすることを禁じられた環境に置かれており、家庭では禁じられている女子教育を密かに行っていました。ある日、両親は政府に知られ、家が爆破されてしまいます。ジャマルとビビは、家族を失いながらも、アフガニスタンを脱出することを決意します。兄は妹に対して、「俺たちはオーストラリアに行く!」と希望を語り、果たして彼らは無事に夢を叶えることができるのか、物語が展開します。
この作品の演出は、10年間「戦争とは…」シリーズを手掛ける菅田華絵が担当し、生演奏の音楽と共に観客の想像力を喚起する作品に仕上げています。演技には、紀伊國屋演劇賞個人賞や読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した岩崎加根子をはじめとする、さまざまな世代の俳優が集結しており、観る者を惹きつける魅力があります。
出演者と公演情報
出演者には、岩崎加根子、遠藤剛、青山眉子、松本潤子、天野眞由美、藤田一真、小泉将臣、増田あかね、椎名慧、髙宮千尋、丸本琢郎、松平凌翔、蟹澤麗羅、石塚まみ(音楽・演奏)などが名を連ねており、多彩なキャストがストーリーを引き立てます。
公演概要
- - 公演名: 劇団俳優座戦争とは…Vol.31『ボーイ・オーバーボード~少年が海に落ちたぞ!』
- - 公演期間: 2025年8月7日(木)~15日(金)
- - 会場: 俳優座スタジオ(東京都港区六本木4-9-2)
- - チケット情報: 一般:4,500円、シニア(65歳以上):4,000円、学生:3,000円、ファミリー券:6,000円など、各種割引も。詳細は公式ホームページをご参照ください。
チケットはカンフェティで発売中。また、アフタートークや鑑賞サポートなども実施予定ですので、ぜひこの機会にご参加ください。感動的で考えさせられるストーリーに、多くの皆様のお越しをお待ちしています。