第5回ハタチ記念撮影会が開催され、感動のひとときが広がる

第5回ハタチ記念撮影会について

株式会社やまとは、障がいの有無にかかわらず、全ての人々がきものを楽しむ社会を目指し、「ハタチ記念撮影会」を開催しています。このイベントは、渋谷区と連携し、ヘアメイク専門の株式会社アトリエはるかと共に、2021年からスタートしました。2025年10月29日（水）、原宿のルアール東郷にて第5回目の撮影会が行われ、障がい者手帳をお持ちのハタチの若者たちが晴れやかな瞬間を過ごしました。

撮影会の背景

「ハタチ記念撮影会」は、障がい者が抱える特有の課題に対して、地域全体で支援する取り組みとして位置づけられています。やまととアトリエはるかが提携した「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー（S-SAP）協定」に基づいて、社会的な問題解決を目指してこのイベントを実施しています。

成人式は人生の重要な節目の一つですが、様々な事情により、きものを通じてお祝いできない方もいらっしゃいます。やまとは、そのような方々にもこの特別な瞬間を体験してもらいたいと願い、毎年継続してこの撮影会を行っています。

誰もが楽しめる撮影会

撮影会では、アトリエはるかのヘアメイクスタッフが、参加者一人ひとりの身体的な特性や感覚に配慮しながら、プロフェッショナルな技術で支度を整えました。
こうした配慮により、参加者はリラックスした雰囲気の中で撮影を楽しむことができました。

やまとのきものづくりの特徴

やまでは、着付けにおいて「パーソナルフィットオーダー」や「ワンタッチ帯」を採用しています。これにより、身体に負担をかけることなく、短時間で楽に着ることができるよう工夫されています。特に、車いすを使用している方々にとっても安心してきものを楽しむための配慮がなされています。

参加者とその家族の声

撮影会に参加した方やそのご家族からは、「娘もとても喜んでいました。親の私も感動し、一生の思い出になりました。また、申し込みをした夏からずっと、本人は今日を楽しみにしていました。家族の節目に思い出となる1日になりました。」という声が寄せられ、会場全体が温かな拍手と笑顔に包まれていました。参加者の晴れやかな表情が印象的でした。

社員のチャレンジが未来を創る

やまとでは、多様なニーズに気付くことが重要と考え、社内のスタッフで撮影会運営チームを結成しました。また、こうした取り組みを通じて、スタッフ自身も学びや成長を感じられる貴重な機会となっています。

社会におけるきもの文化の推進

やまとの理念は「共創」です。「きものでエキサイティングな世の中をつくる」というビジョンのもと、障がいの有無や性別、国籍に関係なく、誰もがきものを楽しめる未来を目指しています。
今後も、やまとは多様な生き方にリスペクトを持ちながら挑戦を続け、きものを通じて人々の心を豊かにし、前向きな気持ちを広げていきます。