ウェイロン・ジェニングス、待望の未発表作品『Songbird』が登場
カントリー音楽界のレジェンド、ウェイロン・ジェニングスが没後23年を迎え、彼の未発表曲を収めたアルバム『Songbird』が2025年10月3日にリリースされることが決定しました。このプロジェクトは、彼の息子で3度のグラミー賞を受賞したシューター・ジェニングスが中心となって進められています。
アルバム『Songbird』について
『Songbird』は、ウェイロン・ジェニングスと彼の長年のドラマーでありプロデューサーであるリッチー・オルブライトが、1973年から1984年の間に録音した未発表音源を集めたアルバムです。これは3枚組のアルバムシリーズの第一弾で、オルブライトや伝説的なペダル・スティール・ギタリスト、ラルフ・ムーニーが参加したバンド「ザ・ウェイラーズ」の演奏も聴くことができます。
このアルバムは、ハリウッドの名スタジオ、サンセット・サウンド・スタジオ3でシューターによって新たに編集・ミックスが施されています。リリースは『Son of Jessi/Thirty Tigers』から行われます。
シングル「Songbird」の魅力
アルバムからは、フリートウッド・マックの名曲「Songbird」のウェイロン・ジェニングスによる素晴らしいアレンジ版がシングルとして先行リリースされます。この曲はアルバムのタイトルにもなっており、全てのファンにとって必聴のトラックとなるでしょう。
発表イベント
このアルバムとシングル「Songbird」は、2024年6月15日にカリフォルニア州ウェスト・ハリウッドのザ・ヴァイパー・ルームで行われたシューター・ジェニングス主催の誕生日パーティーで発表されました。ウェイロンのバック・バンド「ザ・ウェイラーズ」のメンバーや、カントリー界の新星たちが集まり、ウェイロンの名曲の数々が披露される盛大なイベントとなり、彼の音楽が多くの人々に再評価される瞬間となりました。
プロジェクトの背景
この『Songbird』プロジェクトは、2024年夏にシューター・ジェニングスが父の数百に及ぶスタジオ録音を整理し始めたことから始まりました。彼は、ハリウッドの歴史あるスタジオでのテープ検証に取り組み、ウェイロンが作り上げた音楽を新たな形で蘇らせることを目指しています。シューターは、「『Songbird』は父の現代への帰還を祝福する最初の作品だ。」と語ります。音楽を通じて父との新たな関係を築いた彼は、録音された音楽に込められた情熱と魂が今も生きていると感じています。
ウェイロン・ジェニングスの生涯
ウェイロン・ジェニングスは1937年にテキサス州で生まれ、8歳からギターを弾き始め、14歳でラジオDJとしてデビューを果たしました。その後、バディ・ホリーと共演し、ソロ活動を経てナッシュヴィルでデビューを果たしますが、旧態依然としたプロデュースシステムに疑問を抱くようになります。彼は自身のバンド「ザ・ウェイラーズ」と共に、アウトロー・カントリーという新しい潮流を創出しました。
音楽界への影響
ウェイロンは、クリス・クリストファーソン、ウィリー・ネルソン、ジョニー・キャッシュと共に結成した「ザ・ハイウェイメン」の一員としても活動し、その後2002年にカントリーミュージックの殿堂入りを果たしました。しかし、同年に64歳で他界しました。
まとめ
この待望のアルバム『Songbird』は、ウェイロン・ジェニングスの偉大な遺産を称え、彼の音楽が次世代に受け継がれることを意味します。ファンや新たなリスナーにとっても、彼の音楽に触れる貴重な機会になることでしょう。2025年のリリースが楽しみです。彼の音楽が再び多くの心に響く瞬間を、心待ちにしましょう。