ロッコク・キッチン公開
2025-12-19 17:57:56

映画『ロッコク・キッチン』が劇場公開!新たな日常を描く

映画『ロッコク・キッチン』、2026年公開決定



この度、ドキュメンタリー映画『ロッコク・キッチン』が2026年2月14日(土)からポレポレ東中野、3月6日(金)からシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』など全国で順次公開されることが決まりました。監督は、ノンフィクション作家の川内有緒氏と映画監督の三好大輔氏による共同作品で、福島県の国道6号線(ロッコク)を舞台に、震災からの復興や日常の生活を丁寧に描いています。

震災から13年が経過した今、福島の地には帰還した住民や新たに移住してきた人々が共に生活しており、それぞれの物語が交差しています。映画は、特に「食」というテーマを通じて、これらの多様な人々の日常とその思いを映し出しています。日々の食事やキッチンでの姿にフォーカスした映像は、ただのドキュメンタリーとは一線を画し、観る者に深い感動をもたらすことでしょう。

物語の概要


『ロッコク・キッチン』では、川内氏と三好氏が国道6号線を旅し、その途中で出会った3人の福島の人々を中心に物語が展開します。インド人女性のスワスティカ・ハルシュ・ジャジュさんは、原発被災地でツアーを企画し、日常の中で新たな歴史を作り出しています。また、写真家の中筋純さんや本屋「読書屋 息つぎ」の武内優さんの生活も紹介され、それぞれがどう日常を送り、何を思って生きているのかを描写しています。

キッチンでの料理や食卓での会話、さらに一人暮らしや大人数で囲む鍋、寒い夜に食べるスープは、いずれも被災地で育まれた「生活の色」です。それは喜びや悲しみの記憶であり、希望を育む証となっています。この映画は、福島の人々の暮らしをリアルに伝え、我々が忘れかけている大切なことを思い出させてくれる作品です。

過去とのつながり


さらに、映画には地元住民から提供された震災以前のホームムービーも挿入されており、かつての福島の風景を映し出します。これにより、今の福島がどのように変わってきたのか、過去の記憶を次世代へどう受け渡していくべきかという問題にも触れています。この映像は、震災後に消えつつある「暮らしの記憶」の手がかりともなっており、観客にとっても貴重な体験となることでしょう。

書籍版のリリース


『ロッコク・キッチン』プロジェクトは映画だけでなく、川内氏のノンフィクションエッセイとしても展開されています。2024年10月から文芸誌「群像」に連載されたエッセイをまとめた書籍が、2025年11月20日に講談社から発売予定です。この書籍は早くも第35回 Bunkamura ドゥマゴ文学賞を受賞し、注目を集めています。

プレイベントの開催


映画の公開に先駆けて、1月16日から18日まで恵比寿のギャラリー「山小屋」で写真展を開催するほか、1月31日に富岡町での先行上映イベントも予定されています。これらのイベントでは、作品に関連する貴重な映像や体験を提供し、観客と直接触れ合う機会を設けます。

この映画は、ただの作品にとどまらず、福島の人々の声と記憶を未来に伝える重要なメッセージを持っています。ぜひ、公開を楽しみにしていてください。『ロッコク・キッチン』は、2026年2月14日(土)よりポレポレ東中野、3月6日(金)からはシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』で公開されます。


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