ルイ・エラールとコンスタンチン・チャイキンが新たなトゥールビヨンを発表

スイスの名門時計ブランド「ルイ・エラール」が、人気時計職人コンスタンチン・チャイキンとのコラボレーションによる新作、レギュレーター「TIME EATER トゥールビヨン」を発表しました。本作は2025年7月中旬より限定78本として発売される予定です。

ルイ・エラールは、これまでにもコンスタンチン・チャイキンとのコラボレーションで成功を収めており、ファンからの期待も高まっています。今回のモデルは、スラブの伝説に登場する神秘的なモンスター「Likho」をテーマにしており、独特なデザインが魅力です。このモデルのトゥールビヨンは、モンスターの舌を模したデザインで、見る者を惹きつける印象を与えます。

「TIME EATER」は、時計業界における先進的なデザインと技術を融合した作品で、これにより再び時計愛好家やコレクター達の注目を集めることでしょう。前作は瞬く間に完売となったこともあり、今回の新作もその期待に応えるものとなりそうです。

商品名は「Noirmont X（ノワールモン X） Regulator Tourbillon」で、品番はLE89241AA90BGA088。価格は税込で478万5,000円です。ケースはステンレススチール製で、42mmのサイズとなっており、高級感が漂います。また、ケースバックには「Limited Edition of 78」の刻印が施されています。

ダイヤルには、光沢のあるグリーンの分表示リングが用意され、6時位置にはルイ・エラールのロゴが、12時位置にはコンスタンチン・チャイキンのネームがホワイトで転写されています。このプレートにはサンレイ・ウェーブ模様があり、目を引くデザインとなっています。

ユニークな特徴として、中央の分針は挑発的なハンドジェスチャーを、もう一側にはロックンロールを想起させるデザインが施されています。そして、トゥールビヨンケージは6時位置に配置されており、あのモンスターの魅力をしっかりと表現しています。

ムーブメントにはBCP T02型の手巻トゥールビヨン・レギュレーターが搭載されており、なんとパワーリザーブは100時間という驚異の性能。さらに、裏蓋には「1 of 78」と刻印され、このモデルが世界限定であることを強調しています。

ルイ・エラールはその歴史を大切にしつつも、現代的な解釈を持ち続けているブランドです。時計製造の聖地、ジュラ山脈において1929年に設立されたこのブランドは、今なお高級時計市場に影響を与え続けています。今回の新作は、ルイ・エラールとコンスタンチン・チャイキンがどのような限界を超えて革新を続けているのか、生き証人となることが期待されます。

コンスタンチン・チャイキンについても触れておきたいと思います。彼は2003年に設立された自身の会社を通じて、高度なオート・オロジェリーとコレクターズアイテムの製造に特化し、94の特許を保持する才能豊かな時計職人です。彼の作品は哲学やデザイン、技術の創造的な自由を示しており、多くのファンを魅了しています。

「ルイ・エラール」×「コンスタンチン・チャイキン」による新作が登場することで、時計愛好家たちは再びその魅力に引き込まれることになるでしょう。期待と興奮が交差する中で、2025年の夏を楽しみに待ちたいと思います。