横浜が誇る伝統文化、狂言を楽しむことができる「万作・萬斎の会」が、2025年の5月6日に神奈川県立青少年センター・紅葉坂ホールで開催されます。今年で25回目を迎えるこの特別な公演では、名人たちが演じる大ボリュームの3演目が披露され、観客を魅了します。
このイベントは、2000年に横浜地域で狂言普及を目的に始まりましたが、24回を迎える今年は新型コロナウイルスの影響で2020年に開催が延期されていました。今年は改修工事中の横浜能楽堂に替わって、隣接する青少年センターのホールで行われることとなりました。
今回のプログラムには、野村萬斎・野村万作・野村裕基の3人がそれぞれシテを務める狂言が見どころとして用意されています。演目は観客を笑顔にさせる内容ばかりで、特に注目の一つは『入間川』。この作品は埼玉県南西部を舞台にした大名の失敗譚であり、萬斎のユーモア溢れる演技が期待されます。
また、狂言『寝音曲・地謡入』では、太郎冠者役の人間国宝・野村万作が魅せる駆け引きが見どころです。主人と太郎冠者の間のやりとりは、観客の心をつかむことでしょう。そして『首引』では、鬼のようなキャラクターに挑む親鬼を野村裕基が演じ、横浜出身の若手俳優・飯田豪が共演することでフレッシュな舞台が展開されます。
これらの演目に加え、恒例の「狂言芸話」も野村万作が担当し、観客とのコミュニケーションを大切にした内容となっています。狂言の魅力を存分に感じることができる貴重な機会です。
公演は、2025年5月6日(火・祝)の15時開演、14時15分開場となります。S席は6,000円、A席5,000円、B席4,000円、学生席は3,000円で、学生席は万作の会を通じてのみ購入可能です。チケットは、カンフェティの公式サイトで販売中で、会員特典も用意されています。興味のある方はぜひお早めにチケットを手に入れて、バラエティに富んだ狂言の世界を楽しんでください。特別な演技とユーモアが詰まった一夜をお見逃しなく!