Singer Reimagined、日本市場に進出
時計ブランドのSinger Reimagined(シンガー・リイマジン)が日本市場への進出を発表しました。この進出は、オフィス麦野と緊密なパートナーシップを結んだことによって実現したもので、5年にわたる対話の成果です。Singer Reimaginedは、スイスの時計業界に革新をもたらす独自のブランドです。特にポルシェ911の改良で名を馳せたSinger Vehicle Designの哲学を受け継ぎ、クロノグラフの再創造を目的としています。
ブランドの価値と歴史
Singer Reimaginedは、2015年にイタリア出身の時計デザイナー、マルコ・ボラッチーノ(Marco Borraccino)氏によって創設されました。彼はSinger Vehicle Designの創業者ロブ・ディッキンソン(Rob Dickinson)氏との出会いをきっかけに、この革新的な時計ブランドを立ち上げました。ブランドは、デザイン、工学、現代性を融合させたスイスの独立時計ブランドとして評価されています。特に、クロノグラフの新解釈や、伝説的なムーブメントの復活を目指し、「Reimagined(再構築)」「Restored(継承)」「Reborn(未来創造)」の3つの哲学に基づく製品ラインを展開しています。
日本市場への期待
Singer ReimaginedのCEOであるマルコ・ボラッチーノ氏は、「日本は時計コレクション市場において非常に重要」と語り、オフィス麦野とのパートナーシップが日本の時計愛好家にブランドを理解してもらう良い機会になることを期待しています。彼は日本の消費者が時計の伝統と革新を理解する能力に触れ、ブランドの独自性をアピールし続けていくことでしょう。
オフィス麦野の代表、麦野 豪氏は「Singer Reimaginedは、スイス時計の復刻にとどまらず、クロノグラフの新たな価値提案を持っている」と語ります。その上で、日本の文化や消費者の嗜好に対する理解を持たせ、長期的なブランド価値の構築に取り組んでいくことを強調しました。
代表的なコレクションの紹介
TRACK 1 コレクション
TRACK 1コレクションは、中央積算式クロノグラフの象徴的存在であり、世界初の機械式“中央表示クロノグラフ”として知られています。約10年間の開発を経て完成したこの時計は、独自のムーブメント「AgenGraphe 6361」を搭載し、経過時間の視認性を高めた革新的なデザインです。この時計はGPHG(ジュネーブ時計グランプリ)でクロノグラフ部門受賞の実績もあります。
FLYTRACK コレクション
FLYTRACKは、ワンプッシュで中央秒針をリセットできる機能を備えており、極めてシンプルかつ実用的なクロノグラフとして注目されています。この時計は、心拍や速度、水面での距離を測定する特化型ツールウォッチでもあり、計測することそのものを楽しむ時計へと昇華させています。
1969 コレクション
1969年は、自動巻クロノグラフが誕生した特別な年。このコレクションは、1969年当時に存在したかのようにデザインされ、現代の技術で再構築されています。クラシックとモダンが融合したエレガントなデザインが特徴です。
DIVETRACK コレクション
DIVETRACKは世界初の24時間中央表示クロノグラフを搭載したダイバーズウォッチで、ダイビング時の安全管理を機械式時計で完結できるように設計されています。300m防水とチタンケースを備えたこのモデルは、非常に希少な存在です。
まとめ
Singer Reimaginedの日本上陸は、革新と伝統を愛する時計ファンにとって、新たな出会いをもたらすことでしょう。今後、日本市場でどのようにブランドが成長していくのか、注目が集まります。