卓越した時計職人技術を誇るL.Leroyが日本に上陸
240年の歴史を持つL.Leroy(L.ルロワ)が、この秋ついに日本市場に足を踏み入れました。パリで1785年に創業され、以来、王族や著名人に愛され続けるこのブランドは、その精緻な時計作りで名声を築き上げてきました。L.Leroyはフランスの時計製造界で重要な位置を占めており、特に王族に御用達のブランドとして知られています。
創業者シャルル・ルロワは、瞬く間にその才能を認められ、国王御用達の時計師として任命され、やがて帝室御用達の地位を確立しました。1835年にはフランス海軍省の公式時計師に就任し、1980年代後半まで欧州の民間及び軍艦隊に対して航海用クロノメーターを供給しました。この豊かな歴史の中で、L.Leroyは多くの歴史的な人物とも関わりました。マリー・アントワネットやナポレオン、ヴィクトリア女王、さらにはショパンやリンドバーグといった著名人が、L.Leroyの時計を身に着けていたのです。
受賞歴と象徴的な作品
L.Leroyは、計時精度においても数々の栄誉を獲得しており、384個の金メダルを持つという記録を誇ります。この偉業が示すのは、常に精度を追求し続けてきた結果です。特に1900年に開催されたパリ万国博覧会では、懐中時計「ルロワ01」が最高賞を受賞しました。この作品は975個の部品を持ち、27の複雑機構を搭載しており、1989年まで世界最複雑時計として君臨しました。現在、この時計はフランスのブザンソンにある時間博物館に所蔵されています。
また、1810年頃にヘッセン公のために製作されたタクトペンダントウォッチも、その歴史的価値を持つ作品です。この時計は2023年に発表されたミニッツリピーター・フライングトゥールビヨンのインスピレーションとなり、現在はパテックフィリップ博物館にて大切に保管されています。
新しい章の始まり
現在、L.Leroyはフェスティナ・グループの会長ミゲル・ロドリゲス氏の下で新たなチャプターを綴っています。ロドリゲス氏は、ブランドの歴史的な遺産を現代に伝えることの重要性を強調し、深みのあるデザインと現代的な創造性を組み合わせた新しい時計を生み出しています。その使命は、時計の美しさと技術を融合させ、常に新しい可能性を探求することです。
日本におけるL.Leroyの展開は、伝統と革新の融合とも言えます。これからどのような時計が生まれてくるのか、期待が高まります。
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