円安影響下の推し活、年末年始も変わらぬ熱意を示す調査結果

年末年始の推し活、依然として人気

株式会社PE-BANKが実施した調査によると、20歳から60歳の社会人の約4割が何らかの形で"推し活"を行っているという結果が出ました。特に今年の年末年始にも、78%の人が推し活を予定していると回答しています。この調査では、生活コストの上昇に影響されながらも、推し活を続ける意欲が強いことが確認されました。

推し活予算、意外な結果

調査によると、年末年始の推し活予算については"変わらない"とする回答が55.9%を占め、一方で約10%の人は"減る"と答えています。特に予算が増える要因としては、推しの活動が活発であることが挙げられています。逆に、予算が減る理由としては物価高や円安の影響が強く、生活費の膨張が多くの人々に影響を与えているようです。

遊興費を抑え、推し活を優先

興味深いのは、推し活を優先するために他の支出を削る傾向が強いという点です。多くの社会人は"推し活のために"旅行や交際費を減らし、グッズ購入やイベント参加に支出を集中させています。これは、推し活が心理的に高い優先度を持つ娯楽として認識されていることを示しています。特に、推し活で最もお金を使うのはグッズ購入で、次いでコンサートやイベントとなっています。

家族優先の傾向

年末年始のスケジュール調整においては、家族や友人との予定を優先する傾向が見られます。約43%の人が推し活を優先しないと答えており、帰省や親族行事などが影響しています。そのため、推し活を全く行わない人も一定数存在しています。

旅行を伴う推し活

旅行を伴う推し活には、国内のライブやイベントへの参加が見込まれていますが、円安の影響で海外イベントへの参戦を控える人も増えているようです。調査結果では、56.7%の人が"旅行を伴う予定はない"と答えています。円安の影響は旅行費用に対して敏感なため、参加者は慎重になっています。

学びへの影響

さらに、自由回答では推しの影響で"語学"、"創作"など新たな挑戦を希望する声も多く見られました。これは、推し活が単なる消費行動を超え、自己投資やライフスタイルの変革へと繋がっていることを示しています。推し活が新たな挑戦のきっかけとなり、様々な学びへ導く役割を果たしているのです。

まとめ

今回の調査から、推し活が社会人の生活に定着している様子が伺えます。物価高や円安といった経済的逆風が続く中でも、年末年始は特に推し活が優先され、心理的に重要な支出であることが明らかになりました。このようにして、推し活は今後も社会人の消費や行動、さらには生き方を映し出す鏡として注目され続けることでしょう。