SPAC秋の演劇
2026-08-20 14:56:18

SPAC秋のシーズン2026-2027の魅力を解き明かす演劇作品達

SPAC秋のシーズン2026-2027



静岡県の舞台芸術センター、SPACが2026年10月から2027年3月にかけて、魅力溢れる作品を上演します。今回のシーズンでは、川端康成の名作『伊豆の踊子』の再演を皮切りに、ブラジル日系移民の物語を描いた新作『ニホンジン』、さらには深沢襟の演出による『星の王子さま』が待っています。これらの作品は、過去の名作を現代に照らし合わせたいぶし銀のような演出が施されていることが特徴です。

『伊豆の踊子』の魅力



多田淳之介が台本と演出を手がける『伊豆の踊子』は、2023年に初演され、大きな話題となりました。本作は、川端康成が描く物語を基に、観光演劇として再構築されています。この1981年のオリジナル作品には、孤独と旅の中での出会いが描かれており、観客は青春の輝きを感じられることでしょう。舞台では、青年と踊子のさまざまな心情が映像や音楽と融合し、舞台芸術の新たなスタイルを提示しています。

観客は、演歌からJ-POP、さらにはラップに彩られた演出を通して、古き良き文学を現代の視点で体験することができます。映像監修を務めた本広克行による伊豆の風景が映し出されることで、作品の旅情も一層増しています。この舞台作品は、日本の文学の深みを感じさせつつ、観光地としての魅力も併せ持っています。

新作『ニホンジン』の登場



続く作品『ニホンジン』は、瀬戸山美咲の手による新作です。ブラジル日系三世作家オスカール・ナカザトの小説に基づくこの作品は、20世紀初頭に日本から移民としてブラジルに渡った家族の物語を描いています。ヒデオという若者が渡った土地で直面する厳しい現実や、彼が抱える「日本人」であることへのこだわりが、今の私たちにも響くテーマを持っています。

この舞台は、国や民族のアイデンティティについて考える機会を提供し、観客に深い感動をもたらすことでしょう。また、演出である瀬戸山美咲は、彼女自身がブラジルでの取材を通して得た体験を、本作に活かしています。全キャストに加え、特別なコラボレーションとして生演奏も添えられ、舞台をいっそう豊かにすることでしょう。

『星の王子さま』の夢の世界



2027年に上演される『星の王子さま』は、深沢襟が構成・演出・舞台美術を担当します。この名作は、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによる心温まる物語で、視覚的な美しさを追求します。深沢襟の独自の舞台美術は、観客に新たな世界への入り口を提供し、音楽と演劇の調和が生み出す体験は、観る者を惹き付けて止みません。

深沢は「見えないもの」を大切にし、観客の心に響く舞台を作り上げることに力を注いでいます。私たちが視覚的な体験だけでなく、感情にも訴えかける作品を期待しています。

チケット情報とアクション



チケットは8月30日から発売開始され、全席指定。一般料金は4600円で、子どもや障がい者向けの割引も準備されています。観劇は地域の文化に触れる最高の方法ですから、ぜひともこの機会に静岡の舞台芸術を体験してみてください。と感じることが、このシーズンの魅力です。地域に根差した舞台は、私たちが新たな視点をもって世界を見る手助けをしてくれることでしょう。

SPAC秋のシーズン2026-2027では、古き名作と新しい試みが美しい形で共存しています。観劇を通じて、文学と演劇が織り成す魅力に触れ、心の琴線に響く何かを見つけてもらえればと思います。


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