城島茂氏が登壇!詐欺被害防止イベントの模様
千葉県にて、警察庁特別防犯支援官の城島茂氏が参加する詐欺被害防止イベントが開催されました。このイベントは特殊詐欺の被害が全国で拡大している現状を受け、「家族の絆を大切にし、共に詐欺被害を防ごう」という呼びかけのもと行われました。
家族の絆で詐欺被害を防ぐ
「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」というプロジェクトチームは、2018年から全国47都道府県警察と連携し、特殊詐欺の知識を広める活動をしています。城島氏は、「年齢に関係なく被害が広がる今こそ、家族の絆で詐欺被害を防ぎましょう」と参加者に訴えました。
本イベントでは、城島氏が参加者と共に電話詐欺のクイズを行い、正しい知識を楽しく学べる工夫がされていました。特に、「電話de詐欺」や「ニセ警察詐欺」について学ぶことができ、参加者は積極的に参加しました。
現状と防止策の解説
城島氏は、令和6年における全国の特殊詐欺の認知件数が約2万1千件、被害総額が約720億円であることを紹介し、前年に比べて増加していることに驚きを示しました。また、千葉県のデータに基づき、昨年の認知件数が944件、被害額が約42億円であることが明らかになり、特に「オレオレ詐欺」が多く発生していることを強調しました。
さらに、ニセ警察詐欺についても解説され、グラフや映像を使ってその実態が説明されました。この手口は特殊詐欺認知件数全体の約70%を占めており、犯人はLINEを通じて「あなたの口座が犯罪に使われている」と不安を煽ります。実際に行われたAIによる詐欺体験では、その危険性を身近に感じることができました。
LINEの危険性と相談の重要性
イベントでは、特に若い世代の被害者が増えていることに着目し、城島氏は「特殊詐欺の被害者は高齢者だと思われがちですが、LINEを使っている方々も多く、皆さんが被害に遭う可能性が高いです」と強調しました。周囲とのコミュニケーションが重要であり、困ったときにはまず家族や友人に相談することが勧められました。
最後には、国際電話の着信ブロックを申請することや、犯人からの電話には出ないことが最も大切であると語り、参加者に対し清らかな防犯意識を呼びかけました。イベントは盛況のうちに終了し、城島氏は「家族や友人と声を掛け合い、詐欺被害を未然に防ぎましょう」と締めくくりました。
特別措置の案内
さらに、国際電話利用契約の利用休止申請の手続きがWEBサイトで行えることが告知され、多くの参加者が関心を持っていました。最後に、「電話de詐欺の被害に遭わないためには、知らない番号からの電話には応答しないことが一番の防止策です」との言葉が参加者の胸に響きました。
今後もこうしたイベントが全国で開催され、詐欺防止の意識がさらに高まることが期待されます。