令和6年度のリコール届出件数と対象台数
2023年4月18日、国土交通省が令和6年度におけるリコール届出の速報値を発表しました。この統計は自動車業界において重要な情報を提供し、運転者の安全を確保するために必要不可欠です。
リコール概要
全体でのリコール届出件数は337件、総対象台数は7,564,968台となりました。これは前年度と比較して届出件数が12件減少したものの、対象台数は539,249台減少しています。具体的には、国産車が167件、対象台数6,924,715台、輸入車が170件、対象台数640,253台です。
リコール事例の詳細
以下は、対象台数が多かったリコールの上位3件です。これらの情報は消費者にとって極めて重要であり、早急な対応が必要です。
1. ダイハツ「タント」
- - 対象台数: 1,710,607台
- - 不具合内容: 前部座席の取付けボルトが不適切に締められているため、走行中の振動によりボルトが緩む可能性があります。最悪の場合、衝突時に座席が動き、乗員が正しく保護されない恐れがあります。
- - 届出日: 令和6年9月20日
2. ホンダ「N-BOX」
- - 対象台数: 1,556,855台
- - 不具合内容: 排気ガス再循環装置(EGR)の制御プログラムに不適切な点があり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止する可能性があります。
- - 届出日: 令和7年1月31日
3. ホンダ「タクト」
- - 対象台数: 598,797台
- - 不具合内容: クランクケースとミッションケースの製造方法に問題があり、ミッションオイルが漏れる恐れがあります。これにより、走行中に後輪がロックし、重大な事故につながる可能性があります。
- - 届出日: 令和6年10月31日
結論
リコールは自動車の安全性に直接関わる重要な要素であり、運転者は特に注意を払う必要があります。国土交通省は今後も、正確な情報の発信とともにリコール対応を迅速に行うことが期待されます。
さらに詳しい情報は、国土交通省の公式ウェブサイトや専門の問い合わせ窓口を通じて確認することができます。自分の車がリコール対象かどうかを定期的にチェックすることを強く推奨します。