レジーナ・ソング、新EP『the gates』リリースとセカンドアルバム発表

シンガポールの恋愛詩人、レジーナ・ソングの新EP『the gates』

シンガポール出身のアイドル、レジーナ・ソング（Regina Song）が、新EP『the gates』をリリースしました。彼女の新作は、2025年にリリースされたシングル「Fairy」「Love me again」「Before I leave」に、新曲「Midsummer Mansion」を加えた新たな物語の始まりを告げています。この新EPは、レジーナが未来に向けて歩み出す前の、最後の“哀しみへの抱擁”と言える作品です。

新曲「Midsummer Mansion」の持つ深い意味

新曲の「Midsummer Mansion」は、レジーナが創造する文学的な世界で架空の館を舞台にしています。この曲は、遠距離恋愛を続けるカップルの抱える夢や希望が詰まった場所として位置づけられています。一緒に暮らすこと、同じ家を持つという数多くの夢が、この“真夏の館”に閉じ込められているのです。彼らの絆は強いものの、たった一本の糸で繋がれているような微妙な関係を描写しています。

「I’ll see you next vacation if we even make it / till then I’ll be saying I miss you」という歌詞は、この曲の中核を成しており、愛する人に会いたい気持ちが、切なくも美しい形で表現されています。この曲が描く儚い愛の形は、聴く人の心に深く響きます。

EP『the gates』に込められた葛藤

EPのタイトル「the gates」は、レジーナが直面する“愛”の甘さと苦さのパラドックスを映し出しています。彼女はかつて、恋というものを信じ、熱心に追い求める“恋愛のファンガール”でしたが、時間が経つにつれ、そんな自分を見失ってしまったのです。周囲には明るく振る舞う姿を見せ続けようと努力しましたが、それが本当の自分でないことに気付くようになりました。

このEPは、彼女が乗り越えなければならない内面的な葛藤を表現しています。それでも、レジーナは心の奥深くには愛を信じる純粋な心が残っていることを知っています。このEPは、かつての自分と再び向き合うための出発点となっているのかもしれません。

Regina Songの魅力に迫る

レジーナ・ソングは、21歳という若さでシンガポールのポップシーンで注目を集めています。デビューアルバム『fangirl』で彼女の名は一躍広まり、代表曲「the cutest pair」はSpotifyで5500万回以上再生されるなど、世界中のリスナーを魅了しています。また、2025年には初の東南アジアツアーを成功させ、全公演がソールドアウトとなる快挙も成し遂げました。

日本でも彼女の存在が注目を浴びており、最近では「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」でのパフォーマンスを通じて、聴衆の心を掴みました。彼女の音楽は、若者たちの心情を色鮮やかに描き出し、聴く人に強い共感を呼び起こします。