ファッション購入の新常識、オンラインでの在庫確認が進化する時代
ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOが行った調査によると、実店舗に行く前にオンラインで在庫を確認する利用者が増加していることが判明しました。対象としたのは、全国の15歳から69歳の男女480名。調査結果では、約3人に1人が事前にオンラインで店舗の在庫をチェックするという新たな消費行動が見られます。
具体的には、35.5%の人が「店舗に行く前にオンラインで在庫をチェックする」と回答。これにより、消費者は無駄な時間を省き、効率的なショッピングを行っていることが浮き彫りになりました。特に、25歳以下の女性や30代男性にはこの傾向が顕著で、それぞれ57.5%と53.8%の人々が事前確認を実施しているそうです。
さらに、事前に在庫確認を行った人の中で、約6割の人が実店舗で購入した経験があるため、このオンライン確認が実際の購買行動に大きく影響を与えていることが明らかになりました。80%に近い割合の子育て世代の男性が、オンライン確認後に店舗での購入に繋がったというデータも特筆すべきポイントです。
調査結果の詳細
調査の中で、事前に店舗在庫を確認する方法としては「ブランドの公式オンラインストア」が73.4%と最も多く、続いて「ECモール」が49.0%となっています。この背景には、公式なブランドサイトやECサイトが在庫状況を提供していることが関係しており、消費者は自宅で事前に必要な情報を得ることができるようになっています。
一方で、事前確認を行わない人の約4人に1人が、店舗に訪れた際に欲しい商品が在庫切れだったために購入を諦めた経験があることも分かりました。特に、子育て世代においては、その割合が30.4%に増加しており、子ども服などのサイズ展開の多様性から、こうした問題が増加しています。
オンラインと店舗の融合
ZOZOでは、2021年から「ブランド実店舗の在庫確認・取り置き」のサービスを展開しており、顧客は店頭でのストレスを軽減しながらショッピングを楽しめる環境が整っています。このサイトでは、在庫状況が明示された商品を見つけ、さらに取り置きを依頼することも可能です。これにより、消費者はオンラインの手軽さと店舗購入の楽しさを両立させられます。
「今までオンラインで商品を探して店舗に訪れたものの、在庫がないために購入を諦めた経験はありませんか?」と問われた結果、24.2%がその経験を持っており、特に忙しいライフスタイルを送る子育て世代においては、このニーズが高まっていることが示されています。
ZOZOのブランド実店舗サービス
このサービスは、消費者が自分のライフスタイルに合った購入方法を選択できるように設計されています。オンラインでの在庫確認を通じて、実際に商品を見て購入するという新しいショッピングスタイルが浸透しています。
ZOZOTOWNは今後も、店舗とオンラインをつなぐこのサービスを強化し、多くの消費者に支持されるプラットフォームを目指します。忙しい毎日の中で、無駄なくお気に入りのファッションを手に入れることができるよう、これからもサービスの向上に努めていくとしています。
この調査結果を受けて、特に若い世代と子育て世代の消費者たちがオンラインで店舗在庫を確認することに対する期待感が広がっており、これからのショッピングスタイルに新たな変化が訪れようとしています。