港区が実施する音響心理技術を利用した快適な窓口環境づくり
東京都港区では、民間企業などと協力し、新技術を活用して行政や地域の問題解決を目指す「みなと新技術チャレンジ提案制度」が進行中です。今回は、その一環として音響心理技術を活用した快適な窓口環境の実証実験を実施することが決定しました。
この実証実験は、職員の心理的な負担軽減とともに、来庁者が快適に感じられる窓口環境を作り出すことを目的としており、音響心理学の知見とAIを駆使した技術が用いられます。特に、職員と来庁者が落ち着いて対話できる環境を整えるために、BGMの導入が図られます。
実証実験の実施概要
- - 実施場所: 芝浦港南地区総合支所 1階の窓口エリア及び職員執務スペース
- - 実施期間: 令和8年9月14日(月)から12月4日(金)までで、音を流すのは9月14日から10月23日
- - 運営: 合同会社プランニング創
この実験は、職員の心理的負担を軽減し、来庁者の快適さや安心感を促進し、会話のマスキングによるプライバシーの保護も検討します。
音楽の内容について
実証実験におけるBGMは職員と来庁者それぞれのニーズに応じて選定されています。
- - 職員向け(執務エリア): 歌詞のない器楽曲を中心にしたBGMが流れ、集中を高め、ストレスを軽減する環境を整えます。
- - 来庁者向け(待合エリア): 穏やかなアコースティックBGMを設定し、来庁者が安心して待つことができるスペースを提供します。
検証方法
実証実験では、職員に対して3回のアンケートを実施し、その中で音環境の快適性や心理的負担、待ち時間のストレスについての感覚を測定します。また、来庁者へのアンケートも行い、実際の体験から得られたデータを収集します。これにより、音楽環境の改善がどの程度業務や来庁者の体験に寄与するかを明らかにすることを目的としています。
以上のような取り組みを通じて、港区は働きやすい職場環境の実現と、来庁者の快適な体験を両立させることを目指しています。音響心理技術の効果が実証されれば、今後他の地域や機関でも同様の取り組みが広がる可能性があります。音楽の力で心地よい行政サービスを提供する試みは、地域社会のさらなる発展にも寄与することでしょう。