新国立劇場が、2028年4月に新作を上演するにあたり、劇作家を公募することが発表されました。この「ドラマコネクト」と名付けられたプロジェクトは、今後の演劇界に新たな風を吹き込むものと期待されています。
この公募は、2026年のシーズン演劇ラインアップ記者会見で発表され、次期演劇芸術監督に就任予定の上村聡史氏が掲げる「新しい才能との出会い」という理念のもとスタートしました。上村氏は、劇作家と俳優、スタッフが共に意見を交わしながら創作を進めていくことで、演劇の新たな可能性を開くことを目指しているのです。
プロジェクトは、演出を担当する五戸真理枝とともに行われます。特に注目すべきは、劇作家とオーディションで選ばれた出演者が参加し、プロダクションワークショップを経て新作を創作するという点です。このような集団創作の形をとることで、さまざまな視点や才能が融合し、より豊かな物語が生まれることが期待されています。
募集要項は既に公開されており、応募資格として日本国内を拠点とする劇作家であり、過去に作品を執筆した経験が求められます。選考は書類選考と面談を経て行われ、最終的には2028年4月の公演で上演される作品を担当することになります。選考過程では、オーディションで選ばれた出演者との共同作業が重要視されており、劇作家には作品がどのように立ち上がるのかを体験し、意見を交わすことが求められています。
上村聡史氏は、「演劇の魅力とは、人々が同じ空間で物語を共有することにある」と語り、演出家や俳優、スタッフとの相互作用によって豊かな作品が生まれることを強調しました。実際、彼の敬愛する劇作家、ワジディ・ムワワドの経験を引き合いに出しながら、彼は共に作り上げることの重要性を訴えています。
また、五戸真理枝氏も参加する劇作家に向けて、意見交換や対話を大切にし、新しい舞台表現を追求する場にしたいと述べています。彼女は、劇作家がストーリーの創作過程にだけ関与するのではなく、稽古の時間に対話を重ねながら新しいアイデアを発見していくことを期待しています。
このプロジェクトは、創作の体験を通じて参加者全員が平等に意見を交わせる環境作りを目指しており、これは演劇界全体における協力のモデルとなることでしょう。新国立劇場でのこの新たな挑戦に、多くの劇作家からの応募が寄せられ、豊かなアートが芽生えることを期待しています。
公募の受付は2026年5月1日から6月15日まで行われ、選考を通過した劇作家は2028年の春に向けた新作創作に参加することになるでしょう。この機会を逃さず、新しい物語を共に作り出してみてはいかがでしょうか。新国立劇場の公式ウェブサイトも要チェックです。