名匠・中平康監督生誕100周年記念
2026年1月3日は、日本映画界の名匠・中平康の生誕100周年を迎える特別な日です。この日を記念して、監督の代表作である『月曜日のユカ』が、初のブルーレイとして2026年1月7日に発売されることが決まりました。
『月曜日のユカ』の魅力
『月曜日のユカ』は、加賀まりこが主演し、「和製ブリジット・バルドー」と称される彼女の小悪魔的な魅力が詰まった異色のラブストーリーです。中平康監督のスタイリッシュでポップな演出によるこの作品は、今でも根強いファンを持つ作品です。ストーリーは、国際都市・横浜の高級ナイトクラブで繰り広げられる、自由奔放な少女ユカと、彼女を巡る男性たちの関係を描いています。
ユカに心を寄せる彼氏を中尾彬が演じ、毎週月曜に彼女のもとに現れる「パパ」を加藤武が、ユカの母を北林谷栄が演じるなど、豪華なキャストが揃っています。そして、この作品は、戦後初の女性映画プロデューサーとして活躍した水の江滝子がプロデューサーを務め、時代を超えた作品づくりに寄与しました。
ブルーレイ商品情報
ブルーレイの発売は、価格5,500円(税込)で、商品番号はHPXN-627。1964年に公開されたこの作品は、モノクロで約94分と短めですが、その内容は深く多様です。特典として、予告篇やギャラリー、ピクチャーレーベルも収録されています。
グッズ販売と特集放送
『月曜日のユカ』の初ブルーレイ発売を記念して、関連グッズも登場します。自由奔放なユカの魅力を反映したポップで明るいイメージのアイテムが取り揃えられ、日活の公式オンラインショップで購入可能です。具体的には、トートバッグやロンググラス、マグカップなど多彩な商品が販売されます。
さらに、CS放送「映画・チャンネルNECO」では、2026年1月から3月にかけて「【3か月連続】監督・中平康生誕100年記念特集」を放送。生涯にわたり数多くの傑作を生み出した中平康監督の特徴的な作品を振り返る機会となっており、特集では『月曜日のユカ』だけでなく、『危いことなら銭になる』や『牛乳屋フランキー』なども紹介されます。
中平康監督の業績
中平康(1926-1978)は、1948年に松竹の助監督として映画界に入った後、日活に転籍し1956年に監督デビューを果たします。特に『狂った果実』で石原裕次郎を一世風靡させるなど、その才能は幅広く認められています。アクションから恋愛、文芸作品、コメディまで、ジャンルを超えた37本もの作品を監督し、スタイリッシュかつ現代的な演出はヌーヴェルバーグにも深く影響を与えました。近年ではその業績の再評価が進んでいます。
最後に
中平康監督の生涯と作品に敬意を表し、2026年のブルーレイ発売と特集放送でその魅力を再発見しませんか。映画ファンにとって見逃せないイベントが目白押しです。ぜひ、彼の足跡を辿りながら、映画の世界に浸ってみてください。