Shikinami、デビュー20周年記念ミニアルバム「Shikinami」をリリース
国立音楽大学で結成されたインストバンドShikinamiが、2026年3月10日に初のミニアルバム「Shikinami」をリリースすることが決定しました。結成20周年を迎えるこの特別な年、バンドは当初から大切にしてきた楽曲から厳選した3曲を収録しています。その中でも特に注目されるのは、先行配信された「五十鈴川」です。配信は2025年12月20日から開始され、早くも多くのリスナーの注目を集めています。
「五十鈴川」は、Shikinamiの3人のメンバーがそれぞれの個性を存分に発揮した楽曲です。荘厳な序章から温かみのあるギターの旋律へと移行するその流れは、聴く者を引き込みます。特に、美しい水面を感じさせるピアノのフレーズや、ヴァイオリンの優雅な音色が組み合わさり、まるで木漏れ日が差し込み流れる川の美しさを描写しているかのようです。この曲は、まさに耳に心地よい、清らかで厳かな雰囲気を持っています。
Shikinamiのメンバーは、白須今(Vn)、堤博明(Gt)、野口明生(Pf)の三人です。彼らは2006年に結成され、以降日本の音楽シーンに多大な影響を与えてきました。白須は東京2020オリンピック開会式オーケストラのコンサートマスターを務めるなど、多方面での活躍が光ります。堤は多くの著名なテレビドラマや映画の劇伴を担当する作編曲家として名を馳せています。また、野口は多様なアイルランド楽器を操る演奏家として知られ、その演奏技術は高く評価されています。
彼らの音楽は、まるでバンド名の由来でもある「重浪」のように、重なり合いながら絶えず波立つように感じられます。コンサートでの演奏は、毎回評判を呼んでおり、多くのファンを魅了し続けています。
メンバーのコメント
白須今は「『五十鈴川』を演奏することで、川の流れや木漏れ日、そして風が吹き抜ける様子を表現しました。序盤では美しい川に映る希望を込めています。この曲が生きた音であることを感じていただければ幸いです」とコメント。
野口は「長年演奏してきた『五十鈴川』を再録したことで、より広い表現が可能になったと思います。今回のアレンジはバンドの新たな面を示していると感じています」と語ります。
堤は、「今回のレコーディングは、3人でしかできない音楽の深さを感じました。特にアレンジや構成を大きく変えたにもかかわらず、根底にある音の調和が保たれていることが嬉しかったです」と述べています。
「Shikinami」ミニアルバムの収録内容
アルバムの「Shikinami」には、「五十鈴川」の他に「母の日」と「おかげさん」も収録されています。全曲はShikinamiのセルフプロデュースにより作られ、メンバー自身が音源のミックスを担当。マスタリングは、ニラジ・カジャンチ氏によって施されています。このミニアルバムは、メンバーが細部にまでこだわり、一音一音を丁寧に大切に創り上げた作品です。
さらに、2026年5月5日には銀座のヤマハホールにて、「Shikinami Spring Concert vol.4」が開催予定です。この公演も注目のイベントとなることでしょう。
アルバムとコンサート情報
- 発売日: 2026年3月10日(火)
- 定価: 1,500円(税込)
- 収録曲: 「五十鈴川」「母の日」「おかげさん」
- - コンサート「Shikinami Spring Concert vol.4」
- 日程: 2026年5月5日(火祝)
- 会場: ヤマハホール(東京都中央区銀座7-9-14)
Shikinamiの音楽が、あなたの心に響くことを願っています。