舞台『ニッターズハイ!』が開幕!
この春、東京・築地本願寺ブディストホールにて、ミステリアスな青春クラフト物語『ニッターズハイ!』が幕を開けました。原作は猫田ゆかりのコミックスで、作品の深みと温かさを両立させた新感覚の舞台です。公演は2026年4月15日から19日までの限定で、その初日を迎えるにあたり、特別なゲネプロも実施されました。
ストーリーの中心となる出会い
本作は、男子校の手芸部を舞台にした青春の成長物語です。高校生の浜仲健斗(森崎大祐)は、オリンピックを目指していた陸上選手でしたが、怪我により競技から離れざるを得ませんでした。そんな彼が偶然出会ったのが、編み物王子と称される黒葉類(沖矢悠)です。健斗は、類と共に手芸部活動を通じて新たな自分を発見していきます。
初めての出会いでは、健斗が類に対し、手芸に対する偏見を口にします。しかし、その出会いが彼の高校生活を大きく変えることになるとは知る由もありません。初めは相いれない二人が、編み物を通じて絆を深めていくさまは、観る者を引き付けます。
繊細な演技が生み出す感動
森崎大祐が演じる健斗は、初めて経験する手芸の細かな作業に励む姿をリアルに表現しています。彼は、元運動部としての不器用さを抱えた健斗の魅力を引き出し、新たな好きなことを見つけていきます。特に、初めての編み物に挑戦するシーンでは、バックグラウンドにコミックスのコマを使用するなど、視覚的にも楽しめる演出が施されています。
一方、黒葉類を演じる沖矢悠は、クールでありながらも内なる温かさを感じさせる演技で観客を魅了します。彼のキャラクターは、編み物への強い愛情を持ちながらも、自己表現の難しさに向き合っています。これらのキャラクターは、物語の核となる「好きなものの大切さ」を体現しています。
様々なキャラクターが彩る舞台
舞台には健斗と類の他にも個性豊かなキャラクターが登場します。手芸部部長の金子天馬(渡邊樹)は、その独特の雰囲気で部員たちをまとめ、新しい活動を提案する存在です。また副部長の織武蓮(藤田浩太朗)の企みや、先輩たちとの交流が、物語に深みを加えています。
さらに、陸上部部長の五勝優(松岡拳紀介)や、健斗の友人たちが日常のリアルさを提供し、全体のシーンに活気を与えています。彼らの何気ないやり取りは、観客から笑いを引き出し、舞台の魅力を高めています。
温かさと勇気を届けるメッセージ
作品を通して、編み物の具体的なプロセスを舞台上で表現している点にも注目が集まります。手芸という静かな活動が、身体全体での動きとして表現されることで、観客もまたその楽しみを体感できます。また、教師役の沖野晃司と大隅勇太による演技は、若い世代への励ましや導きを巧みに表現しています。
『ニッターズハイ!』は、「夢中になることの大切さ」を教えてくれる作品です。編み物そのものを通じた友情や成長の物語は、観る者に温かい気持ちを与え、心に響くメッセージが込められています。手芸には馴染みのない人でも、「好き」を持つことの大切さを再認識させてくれることでしょう。
チケット情報とハイライト
チケットは現在好評発売中で、観客とキャストが一体となる演出も盛り込まれています。公演中には、キャラクタービジュアルブロマイドのプレゼントやアフタートークなども予定されており、観劇体験がより一層豊かになります。
ぜひ多くの方に、この舞台『ニッターズハイ!』を体感してほしいです。好きなものを大切にするあたたかさを、劇場で感じてみてください。