KERAが演出した『桜の園』、読売演劇大賞で栄誉受賞！

KERAが受賞した『桜の園』の演出

ケラリーノ・サンドロヴィッチ、通称KERAが、2024年の読売演劇大賞において優秀演出家賞を受賞しました。この栄光は、彼による『桜の園』の演出に対する評価から生まれたものであり、読売演劇大賞は彼にとって実に多くの受賞歴を持つ賞でもあります。

KERAは、チェーホフの四大戯曲の上演シリーズ「KERA meets CHEKHOV」において、2013年の『かもめ』から2020年の『桜の園』まで、振り返ると数々の名作を手掛けてきました。『桜の園』は当初2020年に上演予定でしたが、コロナ禍により全公演が中止となり、幻の作品として忘れ去られるところでした。しかし、2024年にその待望の舞台がようやく実現したのです。

この作品では KERA特有の演出技術がさまざまな面で光りました。特に、戯曲のリズムや言葉を巧みに整えながら、非常に直球な演出を行い、上手に喜劇としての魅力を引き出していました。その結果、『桜の園』は批評家からも好評を得ることとなり、特に読売新聞においては、最高評価を集めたことが報道されました。

記事内では、特にKERAの「階級対立の構図を巧みに描写し、その中に笑いの要素を取り入れた演出が高く評価されている」という意見が述べられ、KERAならではの視点が際立っていると賞賛されました。また、ロパーヒンを演じた荒川良々が優秀男優賞を受賞したことでも、今回の『桜の園』の成功を裏付けています。この二人の受賞は、この作品が観客や批評家から非常に高い評価を受けている証でもあります。

KERAは、過去に数多くの受賞歴を持ち、演出家としての腕前を磨いてきました。彼の受賞履歴を見ても、2001年『室温〜夜の音楽〜』で優秀演出家賞を受賞して以来、2016年には最優秀演出家賞も受賞。このような長いキャリアの中で、KERAは常に新しい挑戦をし続けています。

今後もKERAは目が離せない存在です。次回は、ケムリ研究室による『ベイジルタウンの女神』の上演が控えており、2020年に中止となった『桜の園』の直後に発表された作品です。多くの観客がもう一度見たいと願ったこの作品が、再び舞台に帰ってくることへの期待が寄せられています。

KERAの最新の活動情報は、公式サイトで確認できます。これからの彼の活動から目が離せなくなりそうです。