コンビニ利用調査の全貌
株式会社ネオマーケティングが2025年5月14日から15日にかけて実施した最新のコンビニ利用調査は、全国の男女1,000名の意見を集め、コンビニの選ばれる理由や利用動向を明らかにしています。特に、近年のコンビニの進化について、多くの興味深い知見が浮かび上がっています。
コンビニの進化と消費者のニーズ
コンビニエンスストアは、24時間営業という特性を活かし、多彩な商品ラインアップを提供することで、現代の生活者にとって必要不可欠な存在となっています。調査によると、コンビニで最も人気のある商品は、「ドリンク」「弁当・おにぎり」「サンドイッチ・パン」の3つで、手軽に購入できる即食商品が上位を占めています。
特に若年層(20代・30代)は、「日用雑貨」や「生活用品」も積極的に購入しており、他の年代に比べて購入率は高いことがわかりました。これにより、若年層は多少高価でも利便性を重視し、コンビニを利用していることが確認されました。
利用理由の多様化
調査結果では、コンビニ利用の理由として「近くにあるから」「便利で手軽だから」が最も多く挙げられていますが、20代や30代では「他の店舗では手に入らない商品がある」「キャンペーンや割引があるから」といった理由も重要視されています。特にこの世代においては、新商品や限定商品への期待が高まっていることが読み取れます。
40代以上の回答者では、近さやついでに立ち寄る理由が多かったものの、若年層は明確な目的意識を持ってコンビニを訪れる姿勢が浮かび上がりました。コンビニが“新しい商品やエンターテイメントを提供する場”として、特に若い世代に受け入れられていることがポイントです。
決済手段の変化
コンビニでの決済方法に関する調査では、「モバイル決済」が52.3%と最も多く、特に30代の利用率は65.5%に達しています。これは、キャッシュレス化が進んでいる現代の消費行動を反映しており、若年層は現金よりもスマートフォンを利用する傾向が強いことが分かります。
一方で、シニア層も活用している姿勢が見受けられ、60代では「現金派」のイメージに反し、モバイル決済が43.7%を占め、ほぼ他の年代と同じようにキャッシュレス化の波に乗っています。
年代別のイメージと期待
コンビニに対するイメージは、「24時間営業が便利」「手軽に使える」が各年代で共通している一方、「高い」というイメージには年代差があり、特に20代は価格に対する抵抗が低く、希少性や新しさに価値を見出す傾向が顕著です。これにより、コンビニは価格よりも「限定性」や「キャンペーン」を強調することで、若年層を引き寄せる戦略が考えられます。
また、コンビニアプリの活用状況を見ると、アプリを利用していると答えた人の43.6%がアクティブであり、特にポイント還元やクーポンといった経済的なメリットを重視している回答が多いことが分かりました。若年層は価格以外の体験に重きを置いており、アプリを介した特別感も評価されています。
まとめ
この調査結果から明らかになったのは、コンビニが単なる買い物の場にとどまらず、今や新しい商品体験やキャンペーンを楽しむための場所として多くの人に受け入れられているということです。今後、マーケティング施策においては、年代に応じたアプローチがさらに重要になると考えられます。この結果は、コンビニ業界が今後どのように成長し、変化するのかを見極めるための重要な示唆を与えるといえるでしょう。