姫路市立美術館が主催する特別イベントとして、映画『灰とダイヤモンド』の上映会が開かれることが決定しました。この上映会は、令和8年9月22日(火)、午後6時からスタートします。まずは、著名な社会学者であり文学研究者の菅原祥氏を講師に迎えたプレトークから始まり、続いて映画の上映が行われます。映画の後には、再び菅原氏とのアフタートークも用意されており、観客は作品の深い理解を深めることができるでしょう。
上映される『灰とダイヤモンド』は、ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督の代表作であり、第二次世界大戦終了の1945年5月8日を舞台に、青年マチェクが暗殺命令を受けることから始まる物語を描いています。政府に抵抗する反共組織に属するマチェクは、誤って無関係な二人の男を殺してしまい、その苦悩や恋、そして避けられない結末に直面する姿が描かれています。この作品は、醜い歴史的背景を持ちながらも、一個人の尊厳と人間名義の絆を強く浮き彫りにしており、ヴェネチア国際映画祭で批評家連盟賞を受賞するなど、国際的にも高く評価されています。
本上映会は、姫路城とポーランドのヴァヴェル城が姉妹城提携を結んだことが契機で実現し、アンジェイ・ワイダの生誕100年を祝う意味でも特別なイベントとなっています。映画は一般的にはネット配信されておらず、観る機会が限られていますので、映画ファンやポーランド文化に興味のある方々にとって、見逃せない貴重な機会です。
上映会は姫路市立美術館前庭の特設シアターで行われ、もし雨天の場合は美術館の2階講堂に移行する予定です。入場は無料で、多くの方に気軽に参加していただきたい企画となっています。また、当日は午後3時から『ゆるゆる木かげじかん』も同時開催され、芝生に広がったござの上でリラックスしながらのんびりとした時間を過ごすことも可能です。こちらも午後8時30分まで行われ、Barタイムや上映会も計画されており、アートと共にリラックスした空間を楽しむことができるでしょう。
さらに、同日午後3時からは、アンジェイ・ワイダの資料を展示した特別展示も実施されます。この展示は、故・高野悦子氏との交流を通じて集められたもので、ワイダと日本との関係を深く知ることができる貴重な機会となります。
このイベントは「ひめじアートシーズン2026」にも参加しており、地域文化を育む重要な一環として多くの方々に親しまれています。映画『灰とダイヤモンド』の上映を通じて、ポーランドの歴史や文化を学ぶことはもちろん、映画を通じて人間の尊厳や生き方についても考える機会になることでしょう。ぜひ、姫路市立美術館での特別な一夜をお楽しみください。