国立文楽劇場で今年の夏休み、特別な文楽公演が開かれています。この公演では人気ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』との斬新なコラボレーションが実施され、多くのファンの注目を集めています。
特に第3部「サマーレイトショー」では、宝刀・小狐丸の誕生物語を描いた『小鍛冶』がメインの演目として上演されます。小狐丸は「刀剣乱舞ONLINE」のキャラクターであり、ファンにはたまらない存在です。今回の公演では、前回のコラボよりも規模が拡大しており、文楽人形が小狐丸の姿を見せ、英語を交えた解説も行われます。この演出により、観客は新たな視点で文楽を体験することができます。
さらに、文楽の人形遣いによる小狐丸が初めて動き、言葉を発する様子を客席から特別に撮影できる時間も設けられています。これは文楽のファンのみならず、刀剣乱舞ファンにとっても貴重な体験となることでしょう。また、ロビーでは刀剣男士小狐丸による放送が行われたり、等身大パネルの展示があったりと、コラボレーションの楽しさが満載です。
もちろん、演目は『小鍛冶』だけでなく、妖刀・青江下坂を巡る物語『伊勢音頭恋寝刃』も上演されます。公演期間中は、初めての観客でも安心して楽しめるように音声解説イヤホンガイドが用意されており、言語の壁を気にすることなく文楽の魅力に浸ることができます。さらに、幕見席が事前予約で購入できるようになり、多くの観客がより手軽に文楽を楽しむチャンスが広がりました。
公演は7月19日から8月12日までの約一ヵ月間開催されており、幅広い年齢層の方々に楽しんでもらえる内容が揃っています。特に親子料金や学生割引が設けられ、気軽に足を運びやすくなっています。例えば、第3部『小鍛冶』は、約30分の短い上演時間ながら、2500円という手頃な価格で見ることができるので、文楽初心者でも試しやすいです。
この夏、国立文楽劇場で文楽と刀剣の魅力を存分に味わい、伝統芸能に触れる貴重な機会を逃さないでください。皆さんの参加を心よりお待ちしています。