新たなチェーホフの魅力
2025-10-01 15:08:57

斬新な解釈が光るチェーホフ作品「チェーホフを待ちながら」インタビュー

斬新な解釈が光るチェーホフ作品「チェーホフを待ちながら」インタビュー



2025年11月、まつもと市民芸術館とKAAT神奈川芸術劇場で上演予定の新作「チェーホフを待ちながら」。この作品を手がけるのは、劇団「MONO」の主催者である土田英生さんです。ロシアの劇作家アントン・チェーホフが愛した喜劇形式の戯曲を大胆にアレンジし、新たな息吹を吹き込むこの作品について、土田さんと初参加の俳優・山内圭哉さんにインタビューを行いました。

土田英生の発想


土田さんは、チェーホフといえば陰鬱な印象の作品が多いことを指摘しますが、「チェーホフは喜劇だ」と言われることに納得できずにいたといいます。しかし、彼が“ヴォードビル”と呼ばれる一幕ものの戯曲を読んだ際、初めてコント的な要素に気付いたのです。「他のチェーホフ作品が喜劇だとされる理由も少し理解できました」と彼は振り返ります。そこで、チェーホフの喜劇的要素を抜き出して描くことを決意し、本作が生まれました。

現代に寄り添った作品


本作は現代的でとても観やすい仕上がりになっていると土田さんは強調します。彼自身、原作を読み込みながらも、あまり拘らずに独自の感覚で描くことを心掛けたそうです。「本来、チェーホフの“ヴォードビル”は思っている以上にポップで、笑いに満ちた作品なんです」と語りました。

山内圭哉の期待


初めて土田さんの作品に参加する山内さんも、この作品のポップさを気に入ったとコメントします。「身構える必要がない素晴らしい本だと思いました」と彼は興奮気味に語りました。また、役者として作品のボリュームの大きさを感じながらも、客との対話を楽しんでおり、「多くの会話によって観客も楽しめるはずです」と自信を見せます。

仲間とのチームプレイ


山内さんは、共演者としてみのすけさんや新谷真弓さんと一緒に楽しむことに期待を寄せています。「お互いに仲良くなりたいですね」と彼は笑顔を見せました。土田さんもまた、共演者たちとの共有できる価値観に魅力を感じているようです。「この6人で面白い作品を作れたらと思います」と話しました。

稽古の楽しみ


松本での稽古についても二人は楽しい思いを語っています。文化芸術が盛んな松本の街はとても良い印象で、特に美味しい食事にも期待しているようです。土田さんは、「蕎麦と城が楽しみ!松本城も7回ほど行ったが、開智学校が完成したらまた行きたいです」と笑いを交えつつ、稽古を楽しみにしている様子がうかがえました。

公演に向けてのメッセージ


「チェーホフやベケットに対してとっつきにくいイメージを持っている方もいるかもしれませんが、この作品は本来のポップさがダイレクトに伝わる内容です。若い人にはぜひこの面白さを感じてほしいです」と山内さんは観客へメッセージを送りました。また、土田さんも「難しく考えず、長いコントだと思って観に来ていただければ」と呼び掛けています。

公演情報


まつもと市民芸術館プロデュース『チェーホフを待ちながら』は、2025年11月6日から9日までと、12日から16日まで神奈川で上演されます。公演をお見逃しなく!詳しい情報は公式サイトでご確認ください。

チケットは発売中です。ぜひ劇場で、土田さんと山内さんの新たな挑戦を見届けましょう!


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