竹生企画開幕!
2025-11-10 09:35:15

竹生企画第四弾『マイクロバスと安定』が東京で開幕!新たな演劇の幕が上がる

竹生企画第四弾『マイクロバスと安定』が東京で開幕!



11月8日、下北沢の本多劇場で竹生企画の最新作『マイクロバスと安定』の公演が始まりました。個性豊かな俳優竹中直人と生瀬勝久が、作・演出を倉持裕に託したこの作品は、7年半ぶりの新作ということで多くの注目を集めています。この劇団は、旬の俳優をゲストに迎えて、独特の演劇の世界を創造してきました。

物語のスタート地点は、舞台演出家の成清圭吾(竹中直人)が住む自宅兼稽古場です。疎遠だった旧友の戸張修一郎(生瀬勝久)とその娘、早帆(飯豊まりえ)が成清を訪れるところから物語は幕を開けます。この作品では、演出助手の井岡(戸塚純貴)や一人芝居の女優・真咲(サリngROCK)、隣の住人・山野辺(浜野謙太)とその恋人・怜奈(松浦りょう)など、様々なキャラクターが登場し、彼らの立場や事情が次第に明らかになっていきます。

倉持裕の手によるこの心理サスペンス劇は、観客の心を動かす巧みな脚本が印象的です。登場人物たちの感情の揺れや価値観の違いが描かれることで、観客自身も作品に引き込まれていきます。また、日常と非日常の間を巧みに行き来するストーリー展開は、観る者を飽きさせません。台詞には思わず共感する瞬間が多く、思いがけないユーモアも散りばめられています。

出演者たちのキャラクター造形も見逃せません。竹中直人の演技は、瞬時に心情を表現し、観客を引き込む魅力を持っています。一方、生瀬勝久の重厚な演技は、物語全体の動きや時間の経過をしっかりと伝えます。飯豊まりえは、その存在感で場の雰囲気を一変させ、戸塚純貴の繊細な演技が観客との距離を縮めます。サリngROCKが演じる女優の違和感はストーリーのスパイスとなり、松浦の演技も注目されます。浜野謙太は、作品の変化を巧みに担い、物語の重要な要素を表現します。

演出だけでなく、美術、照明、音響、衣裳、ヘアメイクといったスタッフの働きも、物語のリアリティを高めています。時折挿入される栗コーダーカルテットの音楽は、物語の現実と非現実の境目を心地良く感じさせ、全体のバランスを整える役割を果たしています。

この公演は、過去の華やかな日比谷から、下北沢本多劇場に移ったことで新たな風を吹き込んでいます。新しい舞台での上演が、どのような影響をもたらすのか、観客は期待をもって見守ります。演劇ファンから待ち望まれていた竹生企画の最新版は、今後のさらなる展開を感じさせるものとなっています。

東京公演は11月30日まで。観客の反応によって変化し続けるこの作品は、緻密でありながら柔軟性も兼ね備えており、日々の上演を楽しむことができます。公演は兵庫、広島、熊本、盛岡、久慈、青森、長岡と巡演予定で、各地でもその魅力を発揮することでしょう。

公演概要


竹生企画第四弾 『マイクロバスと安定』


  • - 作・演出: 倉持 裕
  • - 出演: 竹中直人、生瀬勝久、飯豊まりえ、戸塚純貴、サリngROCK、松浦りょう、浜野謙太

公演期間・劇場


  • - 2025年11月8日(土)〜30日(日) 東京下北沢 本多劇場
  • - 兵庫: 12月5日(金)〜7日(日) 兵庫県立芸術文化センター
  • - 広島: 12月10日(水) JMSアステールプラザ
  • - 熊本: 12月13日(土) 市民会館
  • - 盛岡: 12月19日(金) トーサイクラシックホール
  • - 久慈: 12月21日(日) 市文化会館
  • - 青森: 12月23日(火) リンクステーションホール
  • - 長岡: 12月27日(土) 長岡市立劇場

チケット情報


当日引換券の詳細はこちらをご覧ください。各公演の1時間前から当日券が販売されます。最新情報は公式ウェブサイトで確認できます。


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