ブランド・ジャパン2025調査結果
日経BPコンサルティングは、25年にわたって続くブランド評価プロジェクト「ブランド・ジャパン2025」の調査結果を発表しました。2024年11月に実施されたこの調査には、なんと62,000人以上の一般生活者が参加しました。注目すべき点は、YouTubeが「総合力」ランキングで4度目の首位を獲得したことです。これまでにない評価を受けたYouTubeは、特に利便性と革新性の両面で高い得点を獲得しています。
YouTubeの強み
YouTubeは、ユーザー数が2024年5月時点で7,370万人を突破し、その存在感をますます強めています。ユーザーが求める利便性や革新性を実現するために、機能の改善を絶えず行っている点が評価されています。特に、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」は2億回以上再生され、日常生活の猫ミームも人気を博しています。クリエイターも増え続けており、10万人以上の登録者がいるチャンネル数は11,000を越え、国民的メディアとしての地位が確立されています。
イノベーションの追求
2024年にはAIを活用した新機能が追加され、ショート動画の背景画像生成や配信コンテンツのシーズン化が可能になりました。こうした進化は、コンビニエントかつイノベーティブな評価を高める要因となりました。YouTubeはフレンドリーさも増し、一般生活者に対しより親近感を与えています。
トップ5の顔ぶれ
YouTubeに続き、Googleが2位、ローソンが3位、無印良品が4位、ユニクロが5位にランクインしました。GoogleはAIを通じたインタラクティブな検索広告で利用者体験を向上させ、おすすめ情報を提示することでスコアを向上させました。ローソンは物価高に対処する施策を評価され、さらなるスコアの上昇に成功しました。
無印良品とユニクロの取り組み
無印良品は、エシカル消費の意識が高まる中で評価され、そのサステナブルな商品開発が注目されています。また、ユニクロはエアリズムやヒートテックの改良を続け、売上を維持しています。どちらも消費者の信頼を勝ち取るための努力が功を奏しています。
上昇中のブランドたち
「総合力の上昇ランキング」では、ローソンが13.4ptの上昇を果たし、次点にはNetflixが12.6ptの上昇を見せました。また、生茶やGalaxy、松坂屋なども目立った成長を示しています。これらのブランドは、消費者の「お得感」と「楽しさ」を両立させるコミュニケーション戦略を展開し、注目を集めています。
まとめ
今回の調査結果を見ると、流通業界やエンタメ要素を取り入れたブランドが消費者に支持されていることが明らかになりました。この傾向は、続く物価上昇や可処分所得の減少が影響していると思われ、今後もこの流れが続くことが予想されます。消費者にとって価値のあるブランドが今後も評価され続けることに期待が寄せられています。