甲斐バンドが新たな挑戦を見せた豊洲PITライブ詳細レポート
2024年11月に迎えるデビュー50周年を機に、様々なアニバーサリーイベントを展開してきた甲斐バンドは、2023年12月26日に豊洲PITで一夜限りの特別ライブ「ニュー・ブラッド」を行いました。この公演は、彼らの歴史的なパフォーマンスが続く中、新しい試みとしてLEDスクリーンを活用した演出が特徴です。観客の期待が高まる中、彼らのステージが始まりました。
感動のオープニング
定刻を過ぎた会場が暗転すると、スクリーンの裏側から甲斐バンドの姿が浮かび上がります。最初に披露されたのは、彼らの名曲「破れたハートを売り物に」。メンバーの甲斐よしひろ、松藤英男、田中一郎が一体となり、情感たっぷりに歌い上げる様子は、まさに一つの絆を感じさせます。続く「きんぽうげ」では、二人のギタリストが絡むユニゾンが印象的で、観客もその感情に引き込まれていきます。
迫力のライブパフォーマンス
ステージ上で轟く爆音が合図となり、会場は熱気に包まれました。「翼あるもの」が始まり、LEDスクリーンには美しい風景が映し出され、聴衆の心を掴みます。甲斐のブルース・ハープはこの曲に力強さを加え、聴く者の心に深く響きます。彼らが掲げた「新しい試みを楽しんでほしい」というメッセージは、観客の期待を一層高めるものでした。
その後も「三つ数えろ」や「ランナウェイ・ブルース」など名曲が次々と演奏され、会場のテンションは最高潮に達しました。特に「フェアリー(完全犯罪)」では、振り付けを交えるなどの新たな演出が施され、場内はまるでダンスフロアのように盛り上がります。
特別な演出、特別な思い
甲斐バンドのリーダーである甲斐よしひろは、この夜のパフォーマンスに込めた思いを語ります。「この日を忘れないでほしい」と語りかけるその姿から、ステージへの情熱や観客への感謝が伝わります。ライブが進むにつれ、彼らの音楽が持つ豊かな物語性が映像と共に観客の心に描かれていく様が印象的です。
そして、「安奈」では、その深い歌詞に多くの方が共感を寄せ、観客との一体感が生まれます。メンバー紹介後の「BLUE LETTER」では、甲斐の歌声が一層切なく響き、会場全体が静まり返る瞬間が訪れました。
感動のフィナーレ
ステージが進むにつれ、特に感動的だったのはラストスパート。次々と繰り出される「氷のくちびる」「ポップコーンをほおばって」「冷血(コールド・ブラッド)」「漂泊者(アウトロー)」においては、すべての観客がそのパワフルな演奏に興奮し、盛り上がりを見せます。心の底から叫びたい気持ちが一つになり、大歓声が湧き上がる瞬間は、まさにライブの醍醐味です。
アンコールでは、昭和の名曲「ダイナマイトが150屯」と、最新アルバムの表題曲「ノワール・ミッドナイト」が披露され、結果としてこの日は甲斐バンドの新たなページを刻むこととなりました。
最後に演奏された「HERO(ヒーローになる時、それは今)」では、観客との魂が一つになる美しい光景が広がり、彼らの50年の歴史がしっかりと受け継がれていることを実感させられます。甲斐の言葉「ありがとう。また来年やるからね」が印象的で、彼らのさらなる挑戦が楽しみになる夜でした。
このライブは、甲斐バンドの音楽やパフォーマンスが新たな次元に進化していることを示す素晴らしいものでした。バンドの今後の活動への期待が高まる中、一夜限りの特別な公演は新たな伝説の幕開けとなったことでしょう。