川崎市内208店舗にAEDを設置、地域の救命活動を支援するセブン‐イレブンの取り組み

川崎市とセブン‐イレブンが提携

川崎市と株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが手を取り合い、市内のコンビニエンスストアに自動体外式除細動器（AED）を設置することが決まりました。この協定は、神奈川県内の政令指定都市で初めての試みです。市内の208店舗に設置される予定で、10月から運用が開始されることになっています。

1. 背景と目的

川崎市内では、庁舎や学校、スポーツ施設など、多くの人が訪れる場所にすでにAEDが設置されています。しかし、閉庁時間や休日には、これらの施設を利用できないため、心停止の際に迅速に対応することが難しい状況でした。そこで、普段から市民にとって身近な存在であるコンビニエンスストアでAEDを利用できるようにすることで、地域の救命活動を強化することが目的です。

2. 協定の内容

川崎市とセブン‐イレブンの協定内容は以下の通りです。

- 川崎市は、AEDの設置や撤去、消耗品の交換を管理します。
- 株式会社セブン‐イレブンは、各店舗でのAEDの保管や市民への貸出を担当します。なお、店舗の従業員がAEDを貸し出す際には、操作方法の説明や救急現場への同行は行いません。

3. AED設置のスケジュール

協定は令和7年7月1日に締結され、10月からセブン‐イレブン店舗へのAED設置が開始されます。これにより、市内のAEDの総数は913台になる見込みです。市の公共施設と合わせて、地域全体の安全性向上が期待されています。

4. マスコットキャラクターの導入

新たに設置されるAEDには、川崎市を拠点に活動するプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」のマスコットキャラクター「ロウル」をあしらった親しみやすいステッカーが掲示されます。このステッカーは、AEDの設置場所を明確に示す役割を果たし、市民が安心して利用できる環境を整えます。

5. 情報提供の方法

設置店舗の位置情報は、「ガイドマップかわさき」や「日本救急医療財団」の全国AEDマップ、そして川崎市の公式ホームページにて公開される予定です。これにより、いざという時にAEDの存在を簡単に確認でき、地域の皆さんがいざという時に行動しやすくなります。

6. お問い合わせ

この取り組みについての詳細は、川崎市健康福祉局保健医療政策部地域医療課までお問い合わせください。電話番号は044-200-2420です。不明点や質問がある方は、ぜひご連絡を。

川崎市とセブン‐イレブンの連携によるこのAED設置は、地域の安全・安心を確保する素晴らしい一歩です。市民の皆さんが、より身近な場所で迅速に救命活動を行えるようになることを願っています。