宮崎の自社縫製工場『WAGON』が描く日本製の未来
宮崎県宮崎市に位置する株式会社ワゴンは、青島の自社縫製工場を通じて、カジュアルウエアやアウトドアウエアのOEM受託を本格的に始動しました。この取り組みは、小ロットでの対応と高い縫製技術を武器にし、国内ブランドとのコラボレーションを重視したもの。ブランド名『WAGON』は、2024年から自社の象徴として立ち上げられる予定で、さらに充実した製品群を展開します。
自社の持つ技術で高品質な製品を実現
ワゴンの縫製工場は、「人と地球がつながる持続可能な世界」を目指し、ロングライフかつ高品質な製品を生み出すことに注力しています。1993年にセレクトショップとしてスタートしたワゴンは、2014年に宮崎発のブランド『Short pants every day』を展開し、10年の時を経て自社ブランド『WAGON』を発表する運びとなりました。このように、自社で生産することの責任を強く意識し、地域循環を視野に入れた縫製工場を設立しました。
高度な縫製技術が生む多様な製品
自社工場では、薄手のナイロン素材からデニム素材まで、さまざまなアイテムを縫製可能です。具体的には、パンツ、ショートパンツ、カジュアルシャツ、カジュアルブルゾンなど、幅広いアイテムを手がけています。特に、特殊ミシンを用いたボタン付けやベルトループ付けなどに対応しており、サンプルから量産までをスムーズに行える体制も整えています。
このような高い技術力は、アウトドア向けの高機能ウェアにおいても発揮され、耐久性と着心地を兼ね備えた製品を提供しています。これは、国内ブランドのニーズに応えるだけでなく、確かな品質を求める消費者からも高い評価を得ることでしょう。
日本製を守る企業の覚悟
近年、日本の縫製業は衰退の一途をたどっています。国内でのアパレル生産比率は1991年の約50%から、現在では1〜2%にまで減少しました。高齢化や後継者不足、安価な輸入衣料の影響により、日本の縫製工場は次々と廃業を余儀なくされています。ワゴンは、この現状を直視し、「日本製を未来に残したい」という決意のもと、自社工場を立ち上げました。
代表取締役の錦田雅哉氏は、かつて輸入品に憧れた世代として、次世代に向けた思いを強く持っています。自社を通じて、日本製の衣類に関する技術を継承し、共感する皆様と共に日本製の未来を構築していく意義を訴えます。
最前線の生産環境
ワゴン青島縫製工場は、観光名所である青島地区にあり、リゾートホテルの一部に店舗を構えています。地域のスタッフのコミュニケーションを重んじることで、優れたチームワークと生産性を発揮し、美しい仕上がりと短納期を実現しています。海が近く、自然の恵みを感じながらメイドインジャパンを支えるためのものづくりに励んでいるのです。
お問い合わせ情報
興味を持っていただけた方は、ぜひ工場見学や縫製サンプルのリクエストを。円滑なコミュニケーションを大切にし、スムーズな生産体制を通じて、皆様と共に日本製を未来へと繋げていきたいと考えています。
〒889-2162宮崎市青島1-16-1 ANAホリデイインリゾート宮崎内
株式会社ワゴン 青島縫製工場
Tel:080-3901-1968 (担当 錦田)
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