AI中原昌也「声帯で小説を描く!」プロジェクトの始動
日本、ニューヨーク、ミラノを拠点とするクリエイティブカンパニーのKonelが、新たに始動したプロジェクト「AI中原昌也『声帯で小説を描く!』」にクリエイティブパートナーとして参画することが発表されました。このプロジェクトは、現代美術家でありDOMMUNEの主宰でもある宇川直宏氏とのコラボレーションにより、障害を抱える作家・中原昌也氏のデジタルツインを設計することから始まります。
プロジェクトの背景
中原昌也氏は、3年前に糖尿病の合併症で脳梗塞を発症し、身体の多くの機能を失ってしまいました。その後、彼の友人である宇川直宏氏がAIを用いて中原氏の創造性を復活させるプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトでは、中原氏の声をクローニングした「声帯AI」を構築し、彼が音声で新たな小説を創作できるような取り組みを行います。
このプロジェクトの核心は、「SPEECH TO SPEECH」(音声から音声へ)というインタラクティブなメソッドです。生身の中原昌也氏が自身のデジタルツインである声帯AIと対話を重ねることで、従来の文書執筆ではなく、物語を「描く」という新しい創作の形を目指しています。
宇川直宏氏のメッセージ
本プロジェクトの総合プロデューサーを務める宇川氏は、声帯AIが中原氏と共に新作小説を「描く」プロセスをサポートします。彼の願いは、創作を失った作家に再び表現の場を提供し、AIによる新たな創作の可能性を探ることです。このプロジェクトは、技術と人間の関係を見つめ直し、障害者が創作活動を行える未来を築くための重要なステップです。
参加する作品群
このプロジェクトでは、2026年2月13日から15日まで開催される「DIG SHIBUYA」で新作小説を含む複数の作品が発表されます。
1.
インスタレーション作品: 中原昌也の全ての文学や過去の批評を元に、「声帯AI中原昌也」が会場にて一般参加者と共に小説を創作する体験が提供されます。
2.
新作小説: 中原氏と声帯AIの共作による新たな小説が、文芸雑誌に掲載され、また経過を記録したドキュメンタリー作品も制作されます。
3.
アニメーションや映像作品: 中原氏と声帯AIとの共作を基にしたアニメーションが、新たな視覚作品として展開されます。
4.
ワークショップ: 一般参加者向けに、声帯AIと共に小説を描くワークショップが開かれます。
5.
トークセッション: 専門家や研究者との対話を交えた「声帯AIサミット」が開催され、AIの進化とその活用方法について考察されます。
プロジェクトの意義
このプロジェクトは、障害を抱えた作家に新たな表現の場を提供するのみならず、技術と文化の融合による新しい創作の形を提示するものです。デジタルツインとのコラボレーションによって、中原氏の創造性がどのように拡張されるのか、その未来に多くの期待が寄せられています。物語を「描く」という新たなアプローチが、どのように私たちの表現を変革するのか、今後の展開が楽しみです。
開催概要
- - 日程: 2026年2月13日(金)〜15日(日)
- - 場所: SUPER DOMMUNE(渋谷パルコ 9階)
- - 公式サイト: DIG SHIBUYA
この革新的なプロジェクトが、どのような創造の未来を切り開くのか、注目していきたいと思います。