廃油からSAFへ
2025-10-01 13:29:19

第一興商、廃食用油から国産SAF製造プロジェクトに参加

第一興商が手掛ける新しいエコプロジェクト



2023年10月1日、株式会社第一興商は日揮ホールディングス株式会社、レボインターナショナルおよびサファイア・スカイ・エナジーの4社と共に、カラオケボックスで発生する使用済み食用油を国産の持続可能な航空燃料(SAF)の原料として活用する基本合意書を締結した。その名も「Fry to Fly Project」。

このプロジェクトでは、第一興商が運営するカラオケ・飲食店舗から発生する廃食用油を定期的に供給し、これをもとに国内で初めての国産SAFの生産を目指す。第一興商は全国に700店以上の多岐にわたる飲食業態を展開しており、その中で発生する廃食用油をさまざまな形で再利用してきたが、今回はその一環として航空燃料の供給に貢献する。

まずは、第一興商が直営するビッグエコーの224店舗および飲食施設143店舗で、廃食用油をSAFの原料として順次提供していく予定だ。さらに、グループ会社の店舗でも同様の体制を整え、プロジェクトの拡大を図る。

プロジェクトの背景と目的



地球環境保護が叫ばれる中、脱炭素社会の実現が喫緊の課題とされています。このプロジェクトへの参加によって、第一興商は単独での取り組みを超え、業界全体での脱炭素活動を促進することが期待される。カラオケボックスから発生する廃食用油を国産SAFの原料として利用するのは国内初の試みであり、大変革をもたらす可能性を秘めている。

「Fry to Fly Project」では、第一興商が廃食用油をレボインターナショナルに引き渡し、再びサファイア・スカイ・エナジーによって製造されるSAFに変換される。日揮HDは、これらのプロジェクトの全体的な調整を行い、円滑な運営をサポートする役割を果たす。

SAF(サフ)とは何か



SAFとは、廃食用油などを原料とする航空燃料です。従来の航空燃料と比べて、CO2排出量の削減が可能であり、航空機にも対応可能な選択肢として注目されています。日本では、2030年までに国内航空会社の燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標が掲げられており、2050年にはカーボンニュートラルを達成する計画です。このため、日本国内で安定的に廃食用油を調達し、さらにはSAFの製造を進めることが必要不可欠です。

誤って国外に廃食用油を輸出すると、その分の貴重な資源が失われ、CO2排出にまで影響を及ぼします。今回の取り組みにより、国内での廃食用油の循環が促進されることで、資源の有効活用が期待されています。

これからの展望



第一興商の参画によって、カラオケボックス業界全体が持続可能な長期的なビジョンを持つ恵まれた未来に向かうことができるでしょう。今回の基本合意は、国産SAFの安定供給に向けた重要な第一歩です。このプロジェクトを含む革新が広がり、日本国内での環境保護と経済発展の両立が実現することを願います。私たちの身近な場所での取り組みが、地球全体の環境保護に繋がっていくことは非常に意義深いと言えるでしょう。

今後も「Fry to Fly Project」の進展に注目し、第一興商の活動がどのように進化していくのかを見守りたい。持続可能な社会に向けた挑戦は、企業の枠を超えて広がる可能性を秘めた未来への扉を開くことに繋がるのです。


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