俳優・山田裕貴の最新作「怪人」について、10月19日(日)に行われた発売記念イベントが話題となっています。この書籍は、彼が約6年間にわたり「TVガイドdan」で連載していた「山田裕貴の怪人百面相」を一冊にまとめたもので、ファンへの感謝の気持ちが込められています。
「怪人」は山田裕貴の多様な演技力や内面的な成長が詰まった作品で、表現の幅を広げるためのチャレンジがなされています。“役を生きる”というテーマのもと、さまざまな職業やキャラクターになりきった姿がストーリー仕立てで描かれています。
「この本は、ファンの皆さんへの形に残る恩返しをしたい」という山田の思いが強く反映されています。彼は「ファンには、映画や作品のためだけにお金を使ってもらいたいという気持ちがあった」と語り、その結果としての書籍の出版が実現しました。自身の意見を取り入れつつ、「誰かが作る僕」を見せるという新たな視点での挑戦を行ったことも印象的です。
中でも、注目すべきは彼の創造力による様々なテーマの表現です。着ぐるみやアリ、クラゲなどの独特なテーマでの写真撮影に挑んでおり、特に「着ぐるみ」のテーマでは、顔を隠した状態で子供たちと接する姿が印象に残ると言います。この経験から、「本当の自分とは何か」を探求するメッセージを込められました。また、アリの撮影では、現場が一体となってクリエイティブなアイデアを出し、共に作品を作り上げる楽しさを感じたそうです。
山田は、連載期間中に自分自身の成長や環境の変化も実感しています。「山田くん」と呼ばれていたスタッフたちが「山田さん」と呼ぶようになり、そのことが少し寂しく感じる一方で、役者としての大きさが増したことを実感しているとのことです。
また、同時に4本の主演作を撮影する激しいスケジュールに苦しむ中で、「準備期間や勉強する時間がほしい」との切実な願いも口にしました。彼は、いかなる条件であれ全力を尽くす俳優であるという自負があり、その中で自分をさらに磨き上げていきたいと熱く語ります。
最後に、山田は「怪人」を手に取る全ての人々へ向けて、「長らくファンの皆さんに形に残るものを届けられなかった」と反省し、その上でその思いを込めたこの一冊が、彼にとってもファンにとっても大切なものであることを強調しました。
「怪人」は、山田裕貴の俳優としての成長やファンへの信頼を感じることができる一冊であり、今後の活躍も大いに期待されます。購入は、全国の書店またはネット書店から可能です。ぜひその手にとって、山田裕貴が描く世界を堪能してください。