村上総務大臣がオンラインカジノ対策を語る閣議後会見(令和7年5月20日)
令和7年5月20日、村上総務大臣が閣議後に記者会見を行った。出だしの段階で特に冒頭発言はなく、必要な質問へと進むこととなった。特に注目されたのは、オンラインカジノに関連する質問であった。
記者からの問いに対し、現在与野党はギャンブル依存症対策として、違法なオンラインカジノの運営を禁止することを柱とした法案を提出する方向で合意したことについて、村上大臣は承知しているものの、具体的な喋りは控えた。大臣はこの問題が総務省にとって重要課題であることを強調し、具体的な対応策の必要性を示唆した。
政府は現在、オンラインカジノのサイトへのアクセス抑止について、専門家で構成された有識者会議を開いており、具体的な検討が進められている。これに基づき、法的及び技術的な課題を整理し、迅速な対応を目指し活動していることが明らかになった。これまでのブロッキング技術の検討経緯を鑑みると、一層の進展が期待されるが、その道のりは容易ではないといえる。
また、オンラインカジノへの対策は社会全体の問題であり、国会での議論がどのように進展するかが注目される。与野党が一致して動くことは、その影響力を広げる要素となるが、具体的な実行可能性についても意識する必要があると考えられる。法律の改正が現実のものとなるには、細かい調整が求められるため、時間を要する可能性が高い。
この記者会見は、何を打ち出すのかが見どころとなるものであったが、村上大臣はあくまで丁寧に受け応えており、慎重な姿勢を崩さなかった。オンラインカジノの問題に関する規制強化が進む中、総務省の立場から今後どのように進展していくのかが、一つの大きな焦点となるであろう。
終了の際の記者からの質疑に対し、村上大臣は会見の締めくくりを行い、記者に対し感謝の意を表した。この会見から、オンラインカジノへの取り組みが一歩進んだと感じるも、多くの課題が残ることを思わせるものであった。今後の動きが引き続き注視される中、我々も情報をしっかりと追い続けていきたい。