川崎発のヒップホップユニットDOUBLE UPが初のアルバム『NEW SOUTH』をリリース
川崎市から登場した注目のヒップホップユニット、DOUBLE UPが1stアルバム『NEW SOUTH』を配信リリースしました。メンバーはYvv(ユウ)とJETSKI(ジェットスキ)の2人で構成され、川崎の音楽シーンをさらなる高みへと押し上げる存在として期待されています。
彼らの音楽スタイルには、地元川崎の独特な風景や思い出、さらには彼ら自身が経験した苦悩や成長が色濃く反映されています。BAD HOPの解散から丸1年が経った今、その影響を受けながらも新たなスタートを切った彼らが掲げる『NEW SOUTH』は、単なるアルバム以上の意味を持ち新たな風を感じさせてくれます。
ディープなトラックリスト
アルバムには全10曲が収録され、各トラックは聴き手を惹きつける魅力に溢れています。特に注目すべきは、初めのトラック「South Block」。これは、地元の先輩であるAKIRA THE G.O.A.Tが制作を手がけたこの曲は、地方特有の縄張り意識をテーマにしたもので、躍動感あるビートが印象的です。
また、4曲目の「KOREAN TOWN」では、川崎南部の韓国文化への愛着が表現されています。アジアを感じさせる特徴的なビートに乗せられたリリックは、ストレートに心に響きます。さらに、「What's Up Hater」では、現代社会における誹謗中傷に真っ向から取り組み、そのメッセージが強い共感を呼んでいます。
死と闘う思いを込めた「Death Race」
アルバムの中でも特に目を引くのが「Death Race」で、これは映画『デス・レース』からインスパイアを受けた楽曲となっています。自己の人生や葛藤を重ねられたリリックが、聴く者に生死を賭けた戦いを感じさせます。そして、情熱と冷静を併せ持った「TOP BOY」は、周囲の偏見や意見をものともせずに駆け抜けるという力強い意志が感じられます。
家族への想いが詰まった「Dear Family」
最後を飾る「Dear Family」は、タイトルの通り、家族や仲間への感謝の気持ちが込められた楽曲です。複雑な家庭環境や非行を経験した者が多くいる中で、音楽を通じてどれだけ成長したのかを振り返る内容も心に響きます。彼らの思いは、聴く者にも伝わるはずです。
まとめ
『NEW SOUTH』は、川崎から新しい風を巻き起こすべく放たれた力強いメッセージが詰まった一枚です。このアルバムを通じて、次世代を担うヒップホップアーティストとしての彼らの姿を感じ取ることができます。ぜひ一度耳を傾けて、川崎の音楽シーンを体感してみてはいかがでしょうか。今回のリリースに加え、「South Block」のOfficial Music Videoも公開されたので、そちらも要チェックです。
月日が経つにつれ、彼らの活躍にますます期待が高まります。